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プロ野球

「対抗心じゃないですけど…」楽天移籍の酒居知史が誓った古巣ロッテへの恩返し

岩国誠

2020.02.18

酒居は新たな環境にもスムーズに溶け込んでいるようだ。写真:岩国誠

酒居は新たな環境にもスムーズに溶け込んでいるようだ。写真:岩国誠

「本当に1年目という感覚で挑んでいます」

 美馬学の人的補償で楽天にやってきた4年目右腕・酒居知史はそう言って、笑顔を見せた。

 沖縄・久米島でスタートした楽天キャンプは11日、金武町ベースボールスタジアムへ移動。キャッチボールの相手は、ともにロッテから移籍してきた涌井秀章だ。

「(キャッチボールは)基本、ワクさんとやっています。ロッテの時からも仲良くさせてもらっていたので。ひとりで来ていたらと思うの、また違ったと思うので(涌井の存在は)結構大きいですね」

 新たな仲間とも、すぐに打ち解けた。

「高梨であったり、寺岡、宋とか結構中継ぎに同級生が多いのと、もともと森原さんや、石橋さん、岸さん、藤平なんかとは面識もありました。牧田さんもアメリカに行く前から話をする機会もあって、いろいろ教えてもらっています。野手の皆さんもフランクに接してくれるので本当にやりやすいです」

 金武町キャンプ初日には、ブルペンで100球の投げ込みを行った。

「久米島ではちょっと抑え気味というか、僕の中ではもうちょっと投げたかったというのがあって、こっちに入ってきて状態も万全になって、しっかりフォーム作りをと思って投げました。僕は投げ込んで作っていくタイプなので」

 15日には、移籍初実戦(ヤクルト戦)のマウンドに登った。

「ロッテ時代から、ゾーンにしっかり投げ込むことをすごい言われてきたんですが、今回、初実戦でバッター相手にしっかりゾーンに投げ込む、腕を振ってしっかり投げに行くことができたので、今年の初めとしては良かったと思います」
 
 和やかに話すその表情から、新天地での順調な調整ぶりが伺えた。

 昨年は酒居にとって挑戦の1年だった。自身初となるリリーフ専任としてシーズン54試合に登板。勝ちパターンの一角として、重要な役割を担った時期もあったが、2度のファーム行きも経験した。最終成績は5勝4敗20ホールド、防御率4.37というものだった。

「正直、技術的な部分で不安を感じながらマウンドに登っている時もありました。パフォーマンスを出せる準備ができていないという感覚の中、投げさせてもらっている期待と、結果を出さなければという気持ちなどが混じり合って、何を中心に考えていいかわからなくなってしまった。頭でわかっていても体ができない。そんな状態で抑えに行って、体が違う方向に行ってしまった。気持ちばかりが先走って、本来やるべきこと、感じなければいけないポイントを無視してしまって、自分ではなくバッターばかりに意識が……。それを見直せなかった自分がいました」
 

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