ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、ポストシーズンで不振を極めるアンディ・パヘスをスタメン起用し続ける理由について語った。現地10月26日の地元メディア『Dodgers Nation』が報じている。

　24歳のパヘスは、今ポストシーズン12試合で43打数４安打、１打点、打率.093、出塁率.133、OPS.249と苦戦が続いている。レギュラーシーズンでは156試合に出場し、打率.272、出塁率.313、OPS.774と安定した成績を残していたが、ポストシーズンでは大きく精彩を欠いている。
  　それでも指揮官は同選手の起用を辛抱強く続ける。ロバーツ監督は「パヘスはポストシーズンで苦しんでいる」と認めたうえで、「彼に求めるのは、一球一球を大切にした質の高い打席を重ね、しっかり出塁し、そしてフルカウントの勝負で結果を残すことだ」とコメント。さらに「守備は非常に安定しており、それが彼を起用している大きな理由のひとつだ」と強調している。

　また、「９番打者として打線を引っ張ることまでは期待していないが、それでもチームに貢献してほしい。変更を検討することもあるが、彼の成長を見守りたい」とも話した。

　実際、パヘスはトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第２戦で安打を放ち、８回にはチーム４点目のホームを踏むなど存在感を示し、５対１での勝利に貢献した。直近５試合では３試合でヒットを記録している。

　さらにロバーツ監督は、他の外野手起用案についても慎重な姿勢を示した。「トミー・エドマンを中堅に起用する案は、足首の怪我のリスクがある。それに１か月以上も外野でフライボールを捕っていない」と説明。また、左翼を守るキケ・ヘルナンデスの中堅起用についても「今季ほとんど守っておらず、パヘスの守備力を考えれば彼が最適だ」と語っており、今季は最後までパヘスを起用し続ける意向を示唆した。

　ワールドシリーズは１勝１敗のタイで、ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムに舞台を移して第３戦（日本時間28日午前９時）が行なわれる。

構成●THE DIGEST編集部

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