ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手は現地10月27日、本拠地でのワールドシリーズ第３戦、トロント・ブルージェイズ戦に１番・指名打者で先発出場。本塁打２本を含む４打数４安打５四球、９出塁の異次元の大活躍で、６対５の勝利に大きく貢献。ドジャースは延長18回、６時間39分に及ぶ死闘を制し、通算成績を２勝１敗とした。

  　大谷は第１打席で二塁打を放つと、第２打席ではライトへのポストシーズン７号となるソロアーチ。さらに第３打席で追撃の適時二塁打を放つと、第４打席には、相手３番手のセランソニー・ドミンゲスからこの日２本目となる同点ソロアーチを左中間スタンドに叩き込んだ。さらに大谷はその後、４打席続けて申告敬遠で出塁。延長17回にも９回目の打席ではストレートの四球を選んで出塁した。

　試合後、ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は公式会見で、今後も大谷を敬遠するかと問われると、「そうだね」と一言。さらに、大谷のこの日のパフォーマンスについて「本当に素晴らしかった。彼は間違いなく地球上で最高の選手だ」と敵選手には異例ともいえる最上級の賛辞を贈ると、「他の誰かに打たれる方がマシだと感じる特定の場面はある」とし、大谷と勝負するリスクを避けたいとする考えを正直に認めたうえで、「彼に対しては本当に高いレベルでプレーしないといけない」と述べた。まさに、大谷に対しては、敵将もこの日は打つ手なしのお手上げ状態だったと言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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