ワールドシリーズ史上2番目に長いゲームは、ドラマチックな幕切れを迎えた。
現地10月27日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でトロント・ブルージェイズとの第3戦に臨み、なんと延長18回に及ぶ死闘を6対5のサヨナラ勝ちで制した。18回裏、フレディ・フリーマンが豪快ソロをバックスタンドに叩き込んで終止符を打ったのだ。6時間39分に及ぶ歴史的一戦となった。
5対5で延長戦に突入してからはまさに総力戦で、両チームともにブルペン陣がフル稼働。先発陣を除く全投手がマウンドへ上がり、19回に進んでいれば、2日前の第2戦で105球を投げて完投勝利した山本由伸も緊急登板する可能性があった。
魂の継投で失点を許さなかったドジャース救援陣。彼らの帽子の右側面には、小さいながらも「51」の文字が刻まれていた。これは左腕アレックス・ベシアの背番号である。レギュラーシーズンで68試合に登板してゲームを引き締め、ポストシーズンに入ってからも7試合で2勝0敗4ホールド、防御率3.86と存在を誇示していたが、ワールドシリーズ直前にチームを急きょ離脱。球団は「心が痛むお知らせとなります。アレックス・ベシアと妻のケイラは深刻で個人的な家族の問題に対処するため、チームを離れることになりました。ドジャース球団一同、ベシア家のみなさまに心からお見舞い申し上げます。今後の状況についてはあらためてお知らせいたします」との声明を出した。
この日、15回表から登板して4回をシャットアウトして救世主となったウィル・クラインは、「詳しいことは彼らが話したい時に話すのがいいと思う。僕たちは彼のことを思い、ただ祈りを捧げている。野球よりも大切なことがある。彼は僕たち全員の心の中にいるんだ」と説明した。
同じく12回表に二死満塁のピンチで登場し、見事に火消ししたクレイトン・カーショウも熱い想いを明かす。「みんなで話し合って決めたんだ。僕はブルペンに入ったばかりだけど、ベス(ベシア)はみんなにとって大きな存在で、チームにとってもブルペンにとっても欠かせない人だった。だから彼を讃えるために、なにかしらの形で示したかったんだ」と願いを込める。
ブルペン陣がみせたベシアへの熱き思いに、日米のファンからは感嘆の声が続々と上がった。「まじで泣けたわ!」「こういうのグッと来る」「本当にいいチームだよね」「一緒に闘ってるんだな」「人間ドラマが完璧すぎる」「きっとベシアの魂もマウンドにあったんだ」「熱すぎる。そして彼らは投げ勝った」「あらためて(ベシアの)存在の大きさを痛感したよ」などなど、枚挙に暇がないほどだ。
構成●THE DIGEST編集部
      
      
            
                  
    
      
                          
                  
                
            
            現地10月27日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でトロント・ブルージェイズとの第3戦に臨み、なんと延長18回に及ぶ死闘を6対5のサヨナラ勝ちで制した。18回裏、フレディ・フリーマンが豪快ソロをバックスタンドに叩き込んで終止符を打ったのだ。6時間39分に及ぶ歴史的一戦となった。
5対5で延長戦に突入してからはまさに総力戦で、両チームともにブルペン陣がフル稼働。先発陣を除く全投手がマウンドへ上がり、19回に進んでいれば、2日前の第2戦で105球を投げて完投勝利した山本由伸も緊急登板する可能性があった。
魂の継投で失点を許さなかったドジャース救援陣。彼らの帽子の右側面には、小さいながらも「51」の文字が刻まれていた。これは左腕アレックス・ベシアの背番号である。レギュラーシーズンで68試合に登板してゲームを引き締め、ポストシーズンに入ってからも7試合で2勝0敗4ホールド、防御率3.86と存在を誇示していたが、ワールドシリーズ直前にチームを急きょ離脱。球団は「心が痛むお知らせとなります。アレックス・ベシアと妻のケイラは深刻で個人的な家族の問題に対処するため、チームを離れることになりました。ドジャース球団一同、ベシア家のみなさまに心からお見舞い申し上げます。今後の状況についてはあらためてお知らせいたします」との声明を出した。
この日、15回表から登板して4回をシャットアウトして救世主となったウィル・クラインは、「詳しいことは彼らが話したい時に話すのがいいと思う。僕たちは彼のことを思い、ただ祈りを捧げている。野球よりも大切なことがある。彼は僕たち全員の心の中にいるんだ」と説明した。
同じく12回表に二死満塁のピンチで登場し、見事に火消ししたクレイトン・カーショウも熱い想いを明かす。「みんなで話し合って決めたんだ。僕はブルペンに入ったばかりだけど、ベス(ベシア)はみんなにとって大きな存在で、チームにとってもブルペンにとっても欠かせない人だった。だから彼を讃えるために、なにかしらの形で示したかったんだ」と願いを込める。
ブルペン陣がみせたベシアへの熱き思いに、日米のファンからは感嘆の声が続々と上がった。「まじで泣けたわ!」「こういうのグッと来る」「本当にいいチームだよね」「一緒に闘ってるんだな」「人間ドラマが完璧すぎる」「きっとベシアの魂もマウンドにあったんだ」「熱すぎる。そして彼らは投げ勝った」「あらためて(ベシアの)存在の大きさを痛感したよ」などなど、枚挙に暇がないほどだ。
構成●THE DIGEST編集部





 
         
         
         
         
         
         
         
         
         
         
       
         
         
         
         
         
         
        