ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は現地10月28日、ワールドシリーズ（WS）第４戦のトロント・ブルージェイズ戦で「１番・投手兼DH」でスタメン出場。投手としては６回０／３を93球投げ、６安打６奪三振１四球で４失点だった。

　大谷は２回まで無失点に抑えていたが、１点リードで迎えた３回に３番ブラディミール・ゲレーロJr.に２ラン本塁打を浴びる。その後は粘投したが、７回に先頭打者から連打を許したところで降板。左腕のアンソニーバンダにマウンドを譲った。

　この継投について、「結果を見ての話ですけど、イニングの頭から代えてもよかった」と語るのは元MLB戦士で、２度のWS制覇を経験している田口壮氏だ。試合を生中継しているNHK-BSで解説を務めている同氏は前日の第３戦が６時間39分に及ぶ激戦だったこと、ドジャースが10人の投手を使っていたことに触れたうえで、こう語る。
  「ベンチとしては非常に判断が難しかったと思います。昨日は延長18回までやって、ブルペン（リリーフ投手）を大分使っていますので。できたら長いイニングを投げて欲しいという思いも絶対ある。そのなかで昨日は18回までプレーして９回出塁した大谷投手の疲れも、もちろん分かっている。代えたいところもあるんでしょうけど、このあたりも葛藤でしょうね」

　大谷の後を受けたバンダは無死二、三塁と厳しい場面だったが火消しできず降板。３人目のブレイク・トライネンはブルージェイズ打線に攻略され、ドジャースは７回に一挙４点を失い交代が裏目に出てしまった。

構成●THE DIGEST編集部

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