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「残酷な展開」“魔の7回”に弱点ブルペンが火消しできず 救援右腕は1安打2四球1暴投で1アウトも奪えず降板…LA記者嘆き

THE DIGEST編集部

2025.10.30

ヘンリケスは1死も奪えず1安打2四球。ロバーツ監督(手前)は降板を告げた。(C)Getty Images

ヘンリケスは1死も奪えず1安打2四球。ロバーツ監督(手前)は降板を告げた。(C)Getty Images

 継投策が裏目に出た。

 現地10月29日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でのワールドシリーズ第5戦でトロント・ブルージェイズに1対6で完敗した。先発左腕のブレイク・スネルが粘投をみせたが、終盤の7回に救援右腕が1死も奪えず降板。米記者から辛辣な言葉が上がっている。

 魔の7回だった。3失点と要所で粘っていたスネルが先頭に安打を許すと2つの暴投と四球で1死一、三塁のピンチを招く。なんとか2死までこぎ着け、初回にソロ本塁打を放っている2番のブラディミール・ゲレーロJr.を迎える。ここでデーブ・ロバーツ監督は交代を決断。左腕を116球まで引っ張ったが、2番手に160キロ超の速球派右腕エドガルド・ヘンリケスを投入する。

 2点ビハインドでこれ以上の失点は与えたくない場面。勝負はフルカウントまでもつれ込み、アウトコース高めに投じた160キロの直球を捕手のウィル・スミスが捕球できず痛恨のバッテリーエラー。致命的な1点を与えてしまった。これで動揺したのか、ヘンリケスは次打者ボー・ビシェットに右適時打を浴び点差が4点に。続くアレハンドロ・カークには1球もストライクが入らず四球を与えた。2死満塁に拡げたところでロバーツ監督は見切りをつけ、左腕のアンソニー・バンダと交代。結局右腕は1死も奪えず1安打2四球と散々な結果だった。

 このあとバンダが内野ゴロに打ち取り窮地を脱出。しかしチームはこのイニングの2点が重くのしかかり、最後まで逆転できなかった。
 
 米メディア『Jomboy Media』の野球アカウント『Talkin’ Baseball』はロバーツ監督の采配に注目。「ドジャースのブルペンから最初に登板したのはエドガルド・ヘンリケスだった。彼は3人の打者と対戦したが、四球+失点につながる暴投。そして打点付きシングル安打を浴びた。さらに満塁となる四球を与えただけでマウンドを降りた」と記し、またも継投での失敗を責めた。

 他にも専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス記者は「スネルはドジャースのために全力を尽くし、6.2イニングを116 球で投げた。ロバーツ監督はブルペンに頼るしかなかった。2番手のヘンリケスは1つもアウトを取ることができなかった」と記し、投入するリリーフ投手が満足に火消しできない状況に落胆。そして自身のXに、こう付け足した。

「ロサンゼルスの攻撃陣が何もできないまま、試合は残酷な展開となった」

 ドジャース打線は相手先発トレイ・イェサベージに3安打12三振、キケ・ヘルナンデスのソロ弾のみ。投げては1イニング3暴投を記録するなど攻守両面で精彩を欠き、ブルージェイズに成す術なく敗北。ドジャースは通算2勝3敗となり、ワールドシリーズ連覇が崖っぷちとなった。

構成●THE DIGEST編集部

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