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「どこにも名前が挙がらない!」ロバーツ監督がスタメン変更示唆も“キム・ヘソン対象外”に韓国メディアは愕然!「待望論がある」「信頼野球に変化を加えるべきだ」

THE DIGEST編集部

2025.10.30

ワールドシリーズ初登場が期待されるキム・ヘソン。韓国のメディアやファンにとっては切なる願いだ。(C)Getty Images

ワールドシリーズ初登場が期待されるキム・ヘソン。韓国のメディアやファンにとっては切なる願いだ。(C)Getty Images

 現地10月28日、ロサンゼルス・ドジャースはトロント・ブルージェイズと本拠地でワールドシリーズ第4戦を戦い、2対6で敗れ去った。大谷翔平が二刀流先発でマウンドに立つも、7回にリリーフ陣が崩れてリードを広げられる。打線も大谷の力投に応えられず、通算成績は2勝2敗となった。

 試合後、不振を極める9番打者のアンディ・パヘスに質問が及ぶと、ロバーツ監督はスタメン変更の可能性を示唆。「よく考えなければならないね。明日は少し違う布陣になるかもしれない」と話し、「アンディを起用すべきか、(アレックス・)コールを起用すべきか、あるいはミギー(ミゲル・ロハス)を起用するのかだ。すべてを総合的に判断して決断しなければならない。明日、我々にベストチャンスを与えてくれるものが何かを見極めたい」と続けた。

 この発言を受けて、色めきだったのが韓国メディアだ。ポストシーズンを戦うドジャースにあって、ここまでわずか1試合出場にとどまり、ワールドシリーズ未出場のキム・ヘソンに機会が巡ってくるかもしれないからだ。全国紙『スポーツ朝鮮』は「打率1割台だらけの打線、キム・ヘソンがついに登場か」と銘打ち、次のように論じている。

「今シリーズでドジャースが苦しんでいるのは貧打だ。山本由伸が完投勝利を挙げるなど先発投手陣は健闘しているが、打撃の波があまりにも激しい。トロントからすれば『大谷翔平さえ抑えれば残りは楽』という状況で、下位打線はほとんど機能していない。パヘスはなんと打率.067で、彼の代打で起用されたコールも.200に届くかどうか。ロバーツ監督はここにロハスを加えた3人のうち誰かを先発でと考えているようだが、いずれも打撃不振である」

 そのうえで同メディアは「現地メディアやファンの間でも“なぜキム・ヘソンを試さないのか”という待望論が挙がっている。もはや監督の“信頼野球”に変化を加えるべきで、レギュラーシーズンで打率.280、出塁率.314とルーキーながら悪くない数字を残したキム・ヘソンを起用すべきだと。シリーズの緊迫度が増すなかで、キム・ヘソンの出場機会はきっと訪れると信じたい」と期待を寄せた。
 
 一方、同じく韓国メディアの『マイデイリー』はやや悲観的だ。「ロバーツ監督はパヘスの交代に関して触れたが、それでもその代替として、やはりキム・ヘソンの名前は登場しなかったのだ」と愕然。「走攻守が揃い、セカンドとセンターをこなすユーティリティだからこそ、キム・ヘソンはロースターに入り続けている。だが第3戦では怪我のためセンター起用が見送られていたトミー・エドマンがセンターに入り、ロハスがセカンドを務めた。『Dodgers Nation』によると第4戦はこの布陣が濃厚で、そうでないならばコールがレフト、キケ・エルナンデスがセンターに回ると予想する。いずれにせよ、どこの候補者にもキム・ヘソンの名前は挙がっていないのだ」と肩を落とす。

 最後は、「キム・ヘソンがワールドシリーズに出場すれば、韓国人選手として史上5人目となるが、現実は厳しいか。なんとか夢の舞台で一度はチャンスを掴んでほしいものだ」と願いを込めた。

構成●THE DIGEST編集部

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