現地10月29日、トロント・ブルージェイズの新人右腕トレイ・イェサベージが、敵地ドジャー・スタジアムで行なわれたロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズ第５戦に先発登板。７回までに５者連続を含む12奪三振の好投を披露した。今年メジャーデビューしたばかりの新人右腕の活躍にカナダ国内では歓喜の声が沸き起こっている。

　イェサベージは２対０のリードで迎えた１回裏、大谷翔平をファーストゴロに打ち取ると、続くウィル・スミスを左飛、ムーキー・ベッツを空振り三振に仕留めた。さらに２回にはフレディ・フリーマン、テオスカー・ヘルナンデス、トミー・エドマンを３者連続で三振とし、３回も先頭のマックス・マンシーを空振り三振に抑え、５者連続奪三振の快投を続けた。
  　その後、エンリケ・ヘルナンデスにソロ本塁打を浴びるも、２死走者なしで迎えた大谷との再戦では空振り三振に斬って取り、スタジアムをどよめかせた。ドジャース打線を完全に封じたイェサベージは、７回を投げ終えて104球、12奪三振、被安打３、被本塁打１、与死球１、失点１（自責１）という好内容で降板した。

　今年９月にブルージェイズとメジャー契約を結びアクティブ・ロースター入りを果たした22歳の新人の活躍にはカナダのファンも狂喜乱舞。ネット上には次のように称賛の声が上がった。

「すごすぎる、少年よ！」
「今夜の彼は本当に信じられない！」
「その名に恥じぬ完全無双ぶり！」
「新人が完全に主役。まあ相手がドジャースってだけだけど！」
「信じられない。春は傘下Aからのスタートだったのに」
「サイ・ヤング級の信じられないパフォーマンス」

　なお、試合はブルージェイズが６対１で勝利。７戦４勝制のシリーズを３勝２敗とし、ワールドシリーズ制覇へ王手をかけた。ドジャースは２勝３敗と後がなくなり、舞台を敵地ロジャース・センターに移して第６戦に臨む。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】「名に恥じぬ完全無双」ブルージェイズの新人右腕がみせた圧巻11K