ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、もしワールドシリーズが第７戦までもつれ込んだ場合、大谷翔平をオープナー（中継ぎ投手が先発し１～２回投げる）や外野手として起用する可能性を検討していると、現地10月30日、カナダメディア『The Sports Network』によって報じられた。

　同メディアによると、ロバーツ監督は「我々はあらゆる可能性を検討する」と話し、第７戦に向けて柔軟な起用を視野に入れていることを明かした。「まずは第６戦を全力で戦い、その後にチームの状態を見て最適な形を考える」とも語り、チームの総力戦を示唆した。
  　第４戦で先発し93球を投げている大谷は、第６戦ではリリーフ登板する可能性がある。ただし、大谷が指名打者（DH）として先発出場した後にリリーフで登板した場合、DH枠が失われるルールがあり、そのため降板後も打席に立ち続けるためには投手以外の守備に就く必要が出てくる。一方で、「先発投手兼DH」として出場すれば、降板後も打席に立ち続けることが可能となる。

『The Sports Network』によると、ロバーツ監督は同日中に大谷本人と直接話し合う予定で「チームにとって最も効果的な形を模索している」と語ったという。大谷がリリーフとして起用されれば、メジャーキャリアでは初の試みとなる。

　チームの柱である二刀流スターの起用法を巡る指揮官の言葉からは、ワールドシリーズ連覇のために異例の策をも辞さない姿勢が窺える。

構成●THE DIGEST編集部

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