ロサンゼルス・ドジャースは現地10月29日のトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第５戦に１－６で敗北。シリーズ成績２勝３敗と王手をかけられた。後がない状況のなか、一部メディアからは今回の敗戦が「ドジャースのワールドシリーズの運命を決定づけた」といった意見も上がっている。

　その第５戦では、先発のブレイク・スネルが初回に２者連続ホームランを浴びるなど苦しい立ち上がりに。結局６回２／３で５失点と厳しい結果に。打撃陣もブルージェイズ先発のトレイ・イェサベージを相手に７イニングで12三振、３安打と抑え込まれ、得点はキケ・ヘルナンデスのソロホームラン１本のみだった。

　ドジャース専門メディア『Dodgers Way』は特に打撃陣の不調に焦点を当て、「第４戦でわずか２点しか奪えなかったドジャース打線が、２点ビハインドから逆転する気概すら持ち合わせていないとファンは知っていた。たった２点なのに」と苦言。第６戦に向けても「トロントの先発ケビン・ゴーズマンの前回登板で勝利を収めたとはいえ、（ドジャース先発予定の山本由伸を）援護できるとは到底思えない」と厳しい展望を綴った。
  　名前が挙がった両投手は第２戦で対戦。その際は山本が９回１失点、４安打１死球で完投勝利を挙げたものの、ゴーズマンも６回２／３で３失点、４安打無四死球でクオリティスタートを達成している。

　同メディアも「ドジャースは第６戦に山本由伸をマウンドに送り込むため、第７戦に持ち込む絶好のチャンスが巡ってきた」と投手対決ではドジャース有利と予想。ただ、山本が強力打線を相手に２戦連続完投するのは「おそらく無理だと断言できるだろう」とした。

　山本が完投できない場合、ブルペン対決になると思われるが、ドジャースはリリーフ陣の苦戦に対応できておらず。むしろ第５戦では２番手セランソニー・ドミンゲス、３番手ジェフ・ホフマンを相手にヒット１本しか打てていない状況だ。

　ドジャースはブルペン陣の崩壊が危惧されながらもリーグ優勝まで10戦９勝と圧倒的な強さで駆け上がってきた。最終決戦でまさに崖っぷちにまで追い込まれたスター軍団は底力を見せられるか。

構成●THE DIGEST編集部

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