ロサンゼルス・ドジャースは現地11月１日、トロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ（WS）第７戦に臨む。米スポーツメディア『The Athletic』はデーブ・ロバーツ監督が同戦の先発投手は未定だとしつつも、チーム関係者の話として大谷翔平が先発登板すると報道。中継ぎ投手として登板すると、降板後は打席に立てなくなり、降板しなくても代わりに入った投手が打席に入る必要があるため、それを避ける狙いがある。

　延長18回の激戦の末に勝利を収めた第３戦の翌日（28日）に先発登板した大谷は6.0回を93球投げて４失点、６被安打、１四球、６奪三振で敗戦投手に。第７戦も先発するとなると、中３日でのマウンドとなる。
  　第６戦で先発した山本由伸を除く、先発投手を起用する総力戦になると予想されるため、比較的短いイニングでの登板が予想される大谷。米誌『Sports Illustrated』によると、WS第７戦で中３日登板となれば９年ぶり、最後に勝利したのは14年前のクリス・カーペンター（当時セントルイス・カーディナルス／６回91球、２失点）以来だという。そして、2020年以降のポストシーズンで中３日で先発登板した投手は４勝12敗、勝率25％と厳しい数字となっている。

　大谷の過去登板を振り返ると、中３日の先発登板は2023年４月21日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦の一度だけ。ただそれも前回登板が雨天中断の影響でわずか２イニング、30球のみだったため、今回の判断材料にはなりにくい。

　歴史的にも経験的にも厳しいデータが並ぶ状況だが、大谷は二刀流でドジャースを世界一に導けるか。３勝３敗の五分で迎えた運命の第７戦、勝った方が今季のワールドチャンピオンだ。

構成●THE DIGEST編集部

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