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「気づいたらマウンドにいた」山本由伸、“中0日登板”の裏話「体調的に投げられる感じではなかった」オリックス時代から支える名トレーナーの存在

THE DIGEST編集部

2025.11.03

ドジャースの山本。異例の0日登板に至った経緯を明かした。(C)Getty Images

ドジャースの山本。異例の0日登板に至った経緯を明かした。(C)Getty Images

 現地11月1日、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸は敵地ロジャース・センターで行なわれたトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦、9回途中から延長11回まで無失点の力投をみせ5対4で勝利。球団史上初の2年連続ワールドシリーズ制覇に貢献した。

 10月31日の第6戦に先発登板し、6回1失点で勝ち投手になった山本。この日は、急きょ5番手のブレイク・スネルと交代し、9回1死一、二塁の窮地でリリーフ登板。ピンチをしのぎ、延長11回まで34球の熱投だった。中0日とは思えない力強いボールを最後まで投げ切り、日本人史上2人目となるワールドシリーズ胴上げ投手に輝いた。

 山本は試合後の会見で、連投での登板に至った経緯を明かした。6回96球で投げ終えた第6戦後、NPBのオリックス時代からサポートを受けているの柔道整体師の矢田修氏に「昨日投げ終わって、最終登板だと思っていたので、ずっと練習を教わっている矢田先生に『1年間ありがとうございました』と感謝を伝えた」と語り、その際に矢田さんから、こう言われたという。
 
「明日ブルペンで投球できるくらいには持っていこうか」

 この一言で、山本は「ブルペンにいるだけで力になれるなら、と思ったところが始まりで(ホテルに)帰って矢田先生に治療してもらって、今日も起きて(球場に)来る前にホテルで治療してから、動作のアドバイスとか『今日の身体はこんな感じだから、こんな感じで動いていこうか』という話をした」と告白。のちの連投に耐えうる矢田さんとのマル秘エピソードを明かした。

 さらに、「ブルペンで作り始めたときは、体調的にもまだ投げられるという感じではなかった」と不安感もあったと話した。しかし、実際にブルペンでの投球を始めた山本は、「練習してみたらすごく感覚が良くて、本当に気づいたらマウンドにいました」と連投できるコンディションに変化していたことに自身も驚いた。 
 
 また、体調回復が順調に進んだ理由のひとつとして“お風呂”の効果が高かったと矢田氏が言及。そのことについて、本人は「メジャーの球場はビジターも、どこでも用意してくれているので、試合前に温めました」とコメントした。

 日本人投手としてワールドシリーズ初となるMVPを獲得した山本。「矢田先生が、最後ブルペンで投げられる姿を見せるだけでも、勝負(の時)や空気が変わったり、そういうのもあるし、(念のため準備をしよう)みたいな感じでどんどん乗せられました。本当に感謝しています」と、名トレーナーの後押しに感謝を述べた。

構成●THE DIGEST編集部

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