ロサンゼルス・ドジャースのワールドシリーズ連覇から一夜が明け、米各メディアは劇的なドジャースの優勝を大々的に報道している。そんななか、ドジャース専門メディア『DodgersBeat』は、「いまだに理解できない。なぜドジャースが優勝できたのか。これ以上うれしいことはないが、今回のタイトルは球団史上もっともありえないものだった」と振り返った。
「もしドジャースがプレーオフ最初の3ラウンドのように、絶好調の先発投手で相手を圧倒し、打撃陣も打ちまくって完勝していたら、素晴らしい勝利となっただろう。スター選手を数多く擁するドジャースが本来の力を発揮すえば、どんなチームにだって勝ち目はない。しかし、投手陣、打撃陣ともに継続的な活躍がみられなかったにもかかわらず、ドジャースが優勝してしまった」
なぜドジャースの優勝を、同メディアは「理解できない」と記したのか。それは投手陣、打撃陣の主要スタッツで相手を上回っていたのが、トロント・ブルージェイズだったからだ。以下のすべては、ドジャースよりもブルージェイズが良かった数字の比較だ。
得点数:34点-26点
安打数:75本-53本
打率:.269-.203
出塁率:.347-.294
長打率:.398-.364
OPS:.745-.658
防御率:3.21-3.95
ローテーション防御率:3.35-4.76
WHIP:1.18-1.41
奪三振:72-64
被打率:.203-.269
「ドジャースが優位だった主要打撃スタッツは、本塁打数(11本-8本)、四球数(33個-28個)だけ。四球については、延長18回を戦った第3戦で大谷翔平が歩いた5つが影響している。投手陣のスタッツでは、ブルペン防御率(2.97-3.06)でドジャースがわずかに上回っただけだ」
このようなデータが出ているにもかかわらず、優勝したのはドジャースだった。
「逆風があるにもかかわらず、なぜドジャースが優勝できたのか。確かに大谷は活躍したが、その輝きは数試合限定だった。2本の本塁打、2つの二塁打を放った第3戦を除けば、22打数5安打、打率.227、1本塁打、5打点と平凡なものだ。第7戦で決勝ソロを放ったウィル・スミスですら、OPSはレギュラーシーズンの.901より低い.886だった。ほかの選手も似たようなものだった」
こう記した同メディアは決定的な選手の存在に触れた。
「その理由は、もう誰もが知っているだろう。答えは山本由伸だ。ワールドシリーズで3勝した異次元の活躍がなければ、ドジャースはブルージェイズにあっさりと敗れていたはずだ。シーズン敗退を救ったアンディ・パヘスの驚異的なキャッチ、ミゲル・ロハスの劇的な同点ソロ本塁打と本塁への送球。いずれも窮地を救ったビッグプレーだが、“ヨシ”を忘れてはいけない」
ドジャースの連覇は山本の活躍してありえなかった。
「ワールドシリーズ3度の登板で、計17.2イニング、被安打10、失点2、防御率1.02、WHIP0.69。96球を投げた第6戦を経て、第7戦は休養日なしでの登板だった。どんな選手でも、ひとりでワールドシリーズを勝たせることはできない。だから“ヨシ”の奮闘は、生涯で二度と見ることができないくらいのレベルのものだった」
山本の獅子奮迅の活躍は、ワールドシリーズの歴史にしっかりと刻まれた。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】ドジャース監修の第7戦ハイライト & チャーター機内の独自映像
「もしドジャースがプレーオフ最初の3ラウンドのように、絶好調の先発投手で相手を圧倒し、打撃陣も打ちまくって完勝していたら、素晴らしい勝利となっただろう。スター選手を数多く擁するドジャースが本来の力を発揮すえば、どんなチームにだって勝ち目はない。しかし、投手陣、打撃陣ともに継続的な活躍がみられなかったにもかかわらず、ドジャースが優勝してしまった」
なぜドジャースの優勝を、同メディアは「理解できない」と記したのか。それは投手陣、打撃陣の主要スタッツで相手を上回っていたのが、トロント・ブルージェイズだったからだ。以下のすべては、ドジャースよりもブルージェイズが良かった数字の比較だ。
得点数:34点-26点
安打数:75本-53本
打率:.269-.203
出塁率:.347-.294
長打率:.398-.364
OPS:.745-.658
防御率:3.21-3.95
ローテーション防御率:3.35-4.76
WHIP:1.18-1.41
奪三振:72-64
被打率:.203-.269
「ドジャースが優位だった主要打撃スタッツは、本塁打数(11本-8本)、四球数(33個-28個)だけ。四球については、延長18回を戦った第3戦で大谷翔平が歩いた5つが影響している。投手陣のスタッツでは、ブルペン防御率(2.97-3.06)でドジャースがわずかに上回っただけだ」
このようなデータが出ているにもかかわらず、優勝したのはドジャースだった。
「逆風があるにもかかわらず、なぜドジャースが優勝できたのか。確かに大谷は活躍したが、その輝きは数試合限定だった。2本の本塁打、2つの二塁打を放った第3戦を除けば、22打数5安打、打率.227、1本塁打、5打点と平凡なものだ。第7戦で決勝ソロを放ったウィル・スミスですら、OPSはレギュラーシーズンの.901より低い.886だった。ほかの選手も似たようなものだった」
こう記した同メディアは決定的な選手の存在に触れた。
「その理由は、もう誰もが知っているだろう。答えは山本由伸だ。ワールドシリーズで3勝した異次元の活躍がなければ、ドジャースはブルージェイズにあっさりと敗れていたはずだ。シーズン敗退を救ったアンディ・パヘスの驚異的なキャッチ、ミゲル・ロハスの劇的な同点ソロ本塁打と本塁への送球。いずれも窮地を救ったビッグプレーだが、“ヨシ”を忘れてはいけない」
ドジャースの連覇は山本の活躍してありえなかった。
「ワールドシリーズ3度の登板で、計17.2イニング、被安打10、失点2、防御率1.02、WHIP0.69。96球を投げた第6戦を経て、第7戦は休養日なしでの登板だった。どんな選手でも、ひとりでワールドシリーズを勝たせることはできない。だから“ヨシ”の奮闘は、生涯で二度と見ることができないくらいのレベルのものだった」
山本の獅子奮迅の活躍は、ワールドシリーズの歴史にしっかりと刻まれた。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】ドジャース監修の第7戦ハイライト & チャーター機内の独自映像
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