ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸は、現地11月１日に敵地で行なわれたトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ第７戦で９回途中から登板。２回２／３を34球、１安打１奪三振１四球１死球の無失点で、５対４の勝利に貢献した。

　前日の第６戦で先発して６回１失点と好投し、勝ち投手になった山本は４対４で迎えた９回裏、５番手のブレイク・スネルが１死一、二塁のピンチを招いた場面でマウンドに立った。中０日の登板ながら力強いフォーシームと、キレのある変化球で後続を断つと、延長10回、11回も得点を許さず。強力ブルージェイズ打線を封じ込め、今シリーズ３勝目を挙げた。

　超人的な活躍に元MLB戦士も驚愕する。現役時代は中日ドラゴンズのエースとして活躍し、メジャーリーグのアトランタ・ブレーブスでもプレーした川上憲伸氏はフジテレビ系列の『すぽると！』に出演。同番組内で大車輪の活躍を見せた右腕を最大限に称賛する。
  「そういうことをやったこともないし、見たこともないです。プレッシャーのかかる大舞台でそれをやり遂げるのは、二度とこういう選手は現れないというぐらい、精神力も体力も全てが世界一のピッチャーです」

　現役時代はNPBで最多勝、最多奪三振など投手タイトルを獲得してきた川上氏。2004年には日本人投手の最高栄誉とされる沢村賞を受賞した識者が、ドジャースのエースに脱帽した。

構成●THE DIGEST編集部

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