しばらく余韻は冷めそうにない。

　現地11月３日（日本時間４日）、ロサンゼルス・ドジャースが本拠地ドジャー・スタジアムでワールドシリーズ（WS）優勝セレモニーを実施。フレディ・フリーマンは、MLB専門チャンネル『MLB Network』の番組にリモート出演し、「考えうるすべての要素が詰まっていた」と第７戦を振り返った。

　延長11回でドジャースが５対４で勝利したこの一戦は、「WS史上最高の試合」と評する声も少なくない。中でもフリーマンは、「本当に色々なことが起こった。何より山本由伸のような活躍は、今まで見たことがない」と、日本人右腕の“中０日登板”に言及した。

　WS第２戦で９回４安打１失点、第６戦で６回５安打１失点と、安定感抜群の好投を続けていた山本は、さらに第７戦でも９回途中から登板。延長11回を１安打無失点に抑える粘投でドジャースを球団史上初のWS連覇に導き、2009年ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜氏以来、日本人史上２人目のワールドシリーズMVPに輝いた。

  　番組内でフリーマンは、「ブルペンでウォームアップする彼の姿だけでも衝撃だったが、ましてや登板し、先発翌日に僕らのどの投手よりも長いイニングを投げるなんてね。本当に信じられない」と強調。「（ヤンキース以来）25年ぶりの連覇が達成できたのも本当に信じられないことだ」と充実感をにじませた。

　劇的な結末を迎えた今季のWSは、不朽の名勝負として長く人々の胸に残り続けるはずだ。そのストーリーの中心にはフリーマンも言及したように、山本の姿がある。

構成●THE DIGEST編集部

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