ロサンゼルス・ドジャースの二刀流スーパースター、大谷翔平が将来二刀流を目指す若者たちに向けてメッセージを送った。現地11月４日、地元メディア『Dodgers Nation』が報じている。

　同メディアによると、大谷は「二刀流を目指す子供たちには、できる限り長く挑戦して欲しい。許される限り、そして自分の才能が届くところまで挑戦し続けて欲しい。僕はそういう挑戦を応援している」と話し、若い世代の挑戦を後押しした。
  　2018年にMLBデビューを果たした大谷は、初年度に新人王を獲得。以降、３度のMVP、５度のオールスター選出、３度のシルバースラッガー賞を受賞してきた。ドジャース移籍１年目の24年には、前人未踏となる「54本塁打・59盗塁」を記録し、その名を球史に刻んでいる。
　
　これまでのMLB８年間（レギュラーシーズン）の通算成績は、打率.282、出塁率.374、OPS.956、通算280本塁打。投手としては、19年と24年は負傷により登板がないものの、６年間で100試合すべてに先発し、39勝20敗、防御率3.00、WHIP1.08を記録。一般的に先発投手でWHIP1.20を切ればエース級とされる中で、二刀流でこの数字を残しているのは特筆に値する。
　
　現在、MLBで二刀流は大谷ひとりだが、同メディアによれば、マイナーリーグではサンフランシスコ・ジャイアンツのレジー・クロフォードや、桐朋高校からアスレティックスに　進んだ森井翔太郎といった選手たちが二刀流に挑戦しているという。

　大谷の存在は、これまで野球界で定説とされてきた「分業」の概念を覆し、若者たちに無限の可能性を示している。彼の歩みは、次世代の二刀流誕生への道標であり続けるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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