ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸がワールドシリーズで圧巻の投球を披露し、チームの２年連続世界一に大きく貢献した。これについて、ナショナル・リーグ西地区のライバルチームの選手たちが称賛の声を寄せたと、現地11月５日、地元メディア『Dodgers Nation』が報じている。

　山本は第２戦で９回105球の完投勝利を挙げると、第６戦では６回96球で勝ち投手に。さらに前日の第６戦から中０日で臨んだ第７戦では、９回途中からリリーフ登板し、２回2/3を34球で投げ抜いて再び勝利投手になるという、常識を覆すフル回転を見せた。ワールドシリーズ通算で３勝０敗、防御率1.02、WHIP0.68という驚異的な成績でMVPに輝いている。
  　これに対し、サンフランシスコ・ジャイアンツのエース、右腕ローガン・ウェブは、試合後、自身のXで「ヤマ（山本）はとんでもない奴だ。なんてシリーズだ！ 数か月後にまた会おう」と投稿。ウェブは23年から３年連続で200イニング以上を投げており、25年は207回を投げメジャー最多投球回を記録。今季は奪三振224でナショナル・リーグトップに立つなど、球界屈指のイニングイーターとして知られている。

　また、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有も、かつてのワールド・ベースボール・クラッシック（WBC）日本代表のチームメイトとして称賛の言葉を贈った。ダルビッシュは「山本くんはあらゆる意味で凄すぎた」と投稿。MLB13年目のベテランであり、オールスター５回選出の実績を誇る言葉には重みがある。

　ライバルチームの主力投手から賛辞を受けた事実は、山本のパフォーマンスが、今シーズンを象徴するだけでなく、球界全体に強い印象を残したことを示している。

構成●THE DIGEST編集部

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