元NFLフィラデルフィア・イーグルスのスター選手だったジェイソン・ケルシー氏が、ワールドシリーズで優勝したロサンゼルス・ドジャースを痛烈に批判し、大きな波紋を広げている。自身がMCを務めるポッドキャスト『New Heights』で「チームは優勝をカネで買っただけだ」などと持論を展開した。
  　同氏は、テイラー・スイフトの恋人でポッドキャストの共同MCを務める弟のトラビス・ケルシー（カンザスシティ・チーフス）と収録した最新エピソードで、ドジャースが優勝した今回のワールドシリーズについて「カナダのチームと他のどのチームよりカネを使うチームに興奮しろだって？ 誰も気にしないだろ」と私見を述べると、「だから野球はつまらない。野球なんて最悪だ。ワールドシリーズの優勝をただカネで買っただけだ。世界で一番馬鹿げている」などと罵倒し、今季も大枚をはたいて大型補強を施したドジャースが世界一に上り詰めた結末に不満を露わにした。

　もちろん、同氏は生涯のフィリーズファンを公言しており、今回のポストシーズンでドジャースに敗れた恨みもあるはずだ。一方で弟のトラビスは対照的な意見で、「まさに野球の最高傑作で、両チームともに輝かしい場面があった」と第７戦までもつれ込んだ今回のワールドシリーズを称賛している。

　一方で、米メディア『ClutchPoints』は今回の同氏の批判について、「彼の発言は瞬く間に拡散し、MLBのサラリーキャップ論争を再燃させ、優勝は金銭で買えるというファンと、球団の発展と安定を称賛するファンに二分された」と論じている。そのうえで、「元イーグルスのセンターの率直な意見はこうした疑問をファンに投げかけている。野球において偉大さは本当に買えるのだろうか？」と読者に問いかけている。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】ケルシーの弟トラビスとその恋人、テイラー・スウィフトの３ショット