またしても、批判の矢が向けられている。

　2025年シーズン、球団史上初のワールドシリーズ（WS）連覇を成し遂げたロサンゼルス・ドジャース。23年オフに大谷翔平と10年総額７億ドル（約1015億円＝当時）、山本由伸と12年３億2500万ドル（約465億円＝当時）で大型契約を交わすなど、潤沢な資金でスター選手をかき集めてきた常勝軍団には、批判的な声も少なくない。

　そのなかで注目度が高いのは、NFLフィラデルフィア・イーグルスの元スター選手、ジェイソン・ケルシー氏の発言だ。WS終了後、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『「New Heights』にて、「（ドジャースは）優勝をただカネで買っただけだ。世界で一番馬鹿げている」などと痛烈に批判、ネット上ですぐに拡散され波紋が広がっていた。
  　これを受け、ドジャースのスタン・カステン社長は「歴史が証明している通り、真実ではない」と反論。同氏は米スポーツメディア『The Athletic』の専門ポッドキャスト番組「Starkville」にゲスト出演し、「最も年俸総額の高かったチームがWSで勝つというわけではない」などと言い返している。

　さらにMLBフィラデルフィア・フィリーズのブライス・ハーパーの言葉を引用し、「『負け犬しか文句を言わない』。実にその通りだ」と一蹴。「たしかに高い年俸総額もある。しかし選手たちを導き、育成して生産的なファームシステムで支えられなければならない」と続けた。

　米球界で絶対的な王朝を築きつつあるドジャース。日本人選手の活躍もあり日米の注目が高いチームは勝ち続ける限り、来季以降もこうした批判に晒され続けるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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