MLB2025年シーズンのア・リーグMVPには歴史的接戦の末にアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が選ばれた。事実上、選考レースで一騎打ちとなったカル・ローリー(シアトル・マリナーズ)は僅かに及ばず、初受賞とはならなかった。今季メジャー最多となる60本塁打を記録し、正捕手としてもチームを支えたローリーのパフォーマンスが印象的だったこともあり、今回の結果に異を唱える声は現在も伝えられている。
投票によるポイントが、ジャッジ「355」に対しローリーは「335」とまさに僅差に終わっており、さまざまな反応が上がるのは当然と言えるだろう。米メディア『Sports Illustrated』では11月14日、「カル・ローリーこそ2025年ア・リーグMVPに選ばれるべきだった理由」と銘打ったトピックを配信した。記事を執筆したエヴァ・ガイトハイム記者は、ジャッジの受賞を称えながらも、「ローリーの2025年のシーズンこそ、MVPとしてよりふさわしいという主張には十分な根拠がある」と訴える。
記事の中では、ローリーの今季最多の本塁打数が、捕手でのシーズン記録に加え、スイッチヒッターでもシーズン最多を塗り替えたと評しながら、打点125も「歴代MVP捕手の中で3番目に多い数字に並ぶもの」だったと説明。
またガイトハイム記者は、打率.331、OPS1.144など突出したスタッツを残したジャッジとローリーの内容を踏まえ、「打撃のみで比較すればジャッジに分がある」としながらも、「捕手というポジションは、外野手とは比べものにならないほど、あらゆる投球に関与し続ける重責を伴う。ローリーはその役割に一年を通して高水準で応えた」などと、守備面での貢献度を強調。さらに、「MLBで最も長いイニングを捕手として守り抜きながら、パスボールは1つも記録しなかった」と続けた。
そしてトピックの終わりにも、「捕手という肉体的にも精神的にも極めて負荷の大きいポジションに立ち続け、そのうえで歴史的な打撃成績を残した――そのこと自体が、ローリーこそMVPにふさわしかった最大の理由だ」と記している。
すでに結論は出ているものの、2025年のア・リーグ最優秀選手についての議論は後年まで語り継がれていっても不思議ではないだろう。それほどまでに、シーズンを通してローリーがみせた攻守でのプレーは驚異的だった。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】捕手、両打ちとして驚異の新記録! ローリーが放った全60本塁打
投票によるポイントが、ジャッジ「355」に対しローリーは「335」とまさに僅差に終わっており、さまざまな反応が上がるのは当然と言えるだろう。米メディア『Sports Illustrated』では11月14日、「カル・ローリーこそ2025年ア・リーグMVPに選ばれるべきだった理由」と銘打ったトピックを配信した。記事を執筆したエヴァ・ガイトハイム記者は、ジャッジの受賞を称えながらも、「ローリーの2025年のシーズンこそ、MVPとしてよりふさわしいという主張には十分な根拠がある」と訴える。
記事の中では、ローリーの今季最多の本塁打数が、捕手でのシーズン記録に加え、スイッチヒッターでもシーズン最多を塗り替えたと評しながら、打点125も「歴代MVP捕手の中で3番目に多い数字に並ぶもの」だったと説明。
またガイトハイム記者は、打率.331、OPS1.144など突出したスタッツを残したジャッジとローリーの内容を踏まえ、「打撃のみで比較すればジャッジに分がある」としながらも、「捕手というポジションは、外野手とは比べものにならないほど、あらゆる投球に関与し続ける重責を伴う。ローリーはその役割に一年を通して高水準で応えた」などと、守備面での貢献度を強調。さらに、「MLBで最も長いイニングを捕手として守り抜きながら、パスボールは1つも記録しなかった」と続けた。
そしてトピックの終わりにも、「捕手という肉体的にも精神的にも極めて負荷の大きいポジションに立ち続け、そのうえで歴史的な打撃成績を残した――そのこと自体が、ローリーこそMVPにふさわしかった最大の理由だ」と記している。
すでに結論は出ているものの、2025年のア・リーグ最優秀選手についての議論は後年まで語り継がれていっても不思議ではないだろう。それほどまでに、シーズンを通してローリーがみせた攻守でのプレーは驚異的だった。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】捕手、両打ちとして驚異の新記録! ローリーが放った全60本塁打