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「タイミングとして完璧」大谷翔平のファミリー財団設立、「ごく自然な一歩」とLAメディア「次のステップのように見える」

THE DIGEST編集部

2025.11.25

「大谷翔平ファミリー財団」のロゴ。画像:本人SNSのスクリーンショット(@shoheiohtani)

「大谷翔平ファミリー財団」のロゴ。画像:本人SNSのスクリーンショット(@shoheiohtani)

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が11月22日、自身の財団SHOHEI OHTANI FAMILY FOUNDATION(大谷翔平ファミリー財団)の設立を発表した。この話題をドジャース専門メディア『DodgersBeat』が取り上げた。

「ここ数年、大谷はドジャースのユニホームを着て、スーパースターそのものの意味を塗り替えてきた。そしていま、フィールド外での“次の章”がどのようなものになるのかを示し始めている。22日にひっそりと大谷翔平ファミリー財団を設立した。子ども、健康、動物福祉をテーマとした非営利団体だ。詳細は明かされておらず、シンプルなウェブサイト、ロゴ、そしてミッションステートメント(行動指針)が発表されただけ。それでも野球の神童から夫、父親、そして球団の顔へと成長した選手にとって、ごく自然な一歩のように感じる」

 大谷翔平ファミリー財団のミッションステートメントは、「子どもたちが活動的であり続け、健全に暮らすことを促す取り組みに資金を提供し、困っている動物を救助、保護、世話するプログラムをサポートすることで、より健康で幸せなコミュニティーを創ること」。財団のロゴには、大谷と妻の真美子さん、25年4月に誕生した長女が成長した姿、そして愛犬デコピンのシルエットと、大谷自身のファミリーを表現したものになっている。

「財団のミッションステートメントには、大谷にとって大切な2つの領域が含まれている。これまで子どもたちのためにさまざまな活動をしてきた。例えば、“野球を通して、毎日を楽しく、元気いっぱいに過ごしてほしい”という願いを込めて、日本の約2万校の小学校などに計6万個のグローブを寄贈。“いつか、そのグローブを使った子どもが大きくなって野球選手になった時、グラウンドで一緒にプレーできるかもしれない”とも語っていた」

 もうひとつ、大切にしているのは動物だ。同メディアは、「動物の登場も、とくに驚くことではない。愛犬デコイ(デコピンの米国名称)はMVPの受賞式で注目を集め、第一子が生まれた報告のSNSにも登場。始球式も行なうなど、何度も話題となってきた」と記載。続けて、「ワールドシリーズ連覇や3年連続MVPと、ますますフィールド内で高まる期待に大谷は応え続けている。だから今回の財団設立は、タイミングとして完璧だと思える」と受け止めた。

 その理由はこうだ。「大谷はロサンゼルス・エンジェルス時代にMLBオールスターのホームラン・ダービーで得た賞金をエンジェルスの球団スタッフ約30人に配布。災害の救援活動への寄付など、他者への寛大な心を何度も示してきた。大谷翔平ファミリー財団は、そうしたエネルギーを集約して具体的な活動に向かう、次のステップのように見える」からだという。

 
 大谷の志は、所属するドジャースの想いとも一致する。「将来的にはドジャースが行なっている青少年スポーツ、健康増進、動物愛護などといった活動と連携していく可能性を秘めている。いまのところ憶測にすぎないが、大谷の使命は、ロサンゼルスが組織で行なっている活動と見事に合致する」と、今後は財団としてドジャースと手を取り合う可能性にも同メディアは触れている。

「財団のロゴみ見られるように、あのシルエットは多くのことを物語っている。かつては野球一筋の、まるで修道院のような生活を送っていた選手が、今ではプロとして活躍するようになり、妻や生まれたばかりの娘、マスコットのような存在となった愛犬とともに、自分自身を家族の一員として表現している。大谷翔平ファミリー財団は、大谷の変化を反映していると言えるだろう」

 26年シーズン、大谷はドジャースでワールドシリーズ3連覇に挑む。大きな期待を一身に集めるフィールド内とは別に、フィールド外でも財団の活動で大きな話題を振りまきそうだ。

「大谷翔平ファミリー財団にどのようなプロジェクトが登場するのか。子ども向けプログラムへの助成金なのか、シェルターやレスキュー団体との提携なのか、あるいは全く新しいものなのか。大谷はドジャースをより多くの栄光に導こうとしているだけではない。社会貢献という理念を、自身の名前と家族をその中心に据えた形で、体系的に構築し始めているのだ」

 野球選手としてとは別に、一個人として夫になり、父親になった大谷は、フィールド外での“次の章”にどんなストーリーを書き込むのか。

構成●THE DIGEST編集部

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