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「資金力で他球団をねじ伏せていた時代は完全に終わった」ヤンキースの選手補強にNYメディア持論 ブルージェイズ、メッツの脅威に強い危機感 

THE DIGEST編集部

2025.12.05

ヤンキースの指揮を執るブーン監督。(C) Getty Images

ヤンキースの指揮を執るブーン監督。(C) Getty Images

 頂点から遠ざかって久しい名門は、グラウンド外でも立場が変わりつつあるのだろうか。

 ニューヨーク・ヤンキースの選手補強、戦力強化の現状に対し、地元メディア『EMPIRE SPORTS MEDIA』が危機感を募らせている。12月3日の特集記事では、「ヤンキースは悪夢に直面している」と報じ、ストーブリーグでのライバル球団の動きについて見解を示した。
 

同メディアは「ヤンキースが資金力で他球団をねじ伏せていた時代は完全に終わった」と切り出し、ワールドシリーズ進出を果たしたトロント・ブルージェイズが大きな脅威であると主張。「新たな“資金力の超大国”となった」と評しており、世界一を決める舞台まで勝ち進んだことで、「球団のイメージは一新され、“好チーム”から“トップクラスが移籍先に挙げる“第一候補”になった”へと変貌した」などと指摘する。

そして、2026年のブルージェイズの総年俸がおよそ3億ドルまで上るとも予想しながら、「つまり、ブルージェイズはジョージ・スタインブレナーでさえ夢見なかったような資金力で動いている」と断言する。

 さらに、もうひとつのヤンキースを脅かす球団として、メッツを挙げる。同メディアは、「メッツはヤンキース出身者を次々と引き抜き、高レバレッジの投手を獲得する際に、ヤンキースをまるで“育成所”のように扱っている」と訴え、その上で、「つい数日前には、デビン・ウィリアムズと3年4,500万ドルで契約し、一流リリーバーを市場からさらっていった」と振り返る。

加えて、潤沢な資金を擁する2球団に対してのヤンキースのスタンスとして、同メディアは、「ワールドシリーズを狙う本物の候補であり続けたいなら、こうした“資金力のあるライバルたち”に歩調を合わせねばならない」と強調。

 また、FA市場動向にも言及し、「(コディ・)ベリンジャーの延長に踏み切るにしても、(カイル・)タッカー争奪戦に挑むにしても、ヤンキースは“テーブルでプレーするための掛け金”が上がったことを理解しなければならない」と説くとともに、「もしここで降りれば、この先の10年をブルージェイズとメッツに支配され、自分たちはただ歴史を抱きしめるだけの存在になりかねない」などと論じている。

オフシーズンの“勢力図”が変化する中、ヤンキースはこの先、選手獲得競争でどれだけ存在感を示せるか。遠ざかっている世界一に近づく上での、大きな課題と言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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