現地12月23日、今季ロサンゼルス・ドジャースでプレーした38歳のベテラン右腕カービー・イェーツに、トロント・ブルージェイズが関心を示していると、米誌『Sports Illustrated』が報じた。

　同誌は「2026年に向け、ブルージェイズが狙うブルペン補強候補」と題した記事を掲載。25年シーズンにア・リーグを制した勢いそのままに、再びワールドシリーズ（WS）制覇を狙うなか、勝負どころを任せられるリリーフ陣のさらなる上積みが課題と伝えた。

　その上で、来季に向けたリリーフ陣強化の候補の一人としてイェーツの名前を挙げ、「再起を狙う右腕にとって、トロントは理想的なチームになり得る」と指摘した。
 
　イェーツは今季、ドジャースで50試合に登板し、15ホールド、３セーブ、防御率5.23と苦しいシーズンを送った。ただし、MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』によると、今シーズンの空振り率は35.3％と依然として高水準を維持しており、三振を奪う能力は健在だ。2024年には33セーブを記録するなど、クローザーとしての実績も十分にある。

　同誌は「経験豊富な右腕を獲得する選択は、来季に向けた現実的なルートのひとつだ」と指摘。記事の最後で「いずれも来季のブルペンに確かなインパクトをもたらす存在となり得る」と期待を寄せた。

　ブルージェイズは今オフ、先発右腕ディラン・シースと７年総額２億1000万ドル（約328億円）の大型契約を締結。さらに、救援右腕タイラー・ロジャースを３年総額3700万ドル（約55億5000万円）で獲得したほか、韓国プロ野球（KBO）で活躍したコディ・ポンセとも３年総額3000万ドル（約47億円）で契約するなど、積極的な補強を展開している。

　来シーズンもリーグ制覇を狙うブルージェイズが、イェーツ獲得に動くのか。

構成●THE DIGEST編集部

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