村上宗隆はシカゴ・ホワイトソックスと、２年総額3400万ドル（約53億円）で契約に合意した。年俸は、東京ヤクルトスワローズに在籍した2025年の６億円（推定）から大幅に増加したものの、期間は下馬評よりもかなり短い結果だった。

　この点に韓国メディア「スポータルコリア」が反応。「日本最高の強打者と呼ばれる村上宗隆が、最悪の待遇にもかかわらず、渡米を選んだ」と切り出し、こう振り返る。

「村上がポスティングを申請した当時、米国現地メディアは最大８年１億8000万ドル（約27兆ウォン）レベルの契約規模を予想していた。しかし実際は違った。村上の弱点とされるコンタクト能力を指摘するメディアが増え、30球団も同じ考えだった。村上に１億ドル（約15兆ウォン）を超える金額を投資することはできなかった」

　同メディアは村上がホワイトソックスを選んだ理由を２点挙げる。１点目は、25年にア・リーグの中地区で最下位だった同チームはプレッシャーが小さく、村上がMLBの主戦場になるとされている一塁手のライバルもいない点だ。
  　２点目には、ホワイトソックスとの契約が切れる２年後に、ロサンゼルス・ドジャースに入りする可能性があるという。ドジャースには、三塁にマックス・マンシー、一塁にはフレディ・フリーマンがいるとしつつ、同メディアはこう推測する。

「ただし、マンシーは2026シーズン、フリーマンは27シーズンを終えると契約が終了する。二人とも契約終了時点では30代後半に達するベテラン選手であるため、ドジャースがこれらの選手にレギュラーを任せる可能性は高くない。一方、村上は２年契約が終わったさいに、わずか27歳に過ぎない」

「ちょうど全盛期に入ったばかりの選手であるため、２年後も十分にFAでの大成功を狙える。もし村上が２シーズンの間に日本で見せたパフォーマンスをそのまま維持するなら、あるいはそれ以上に活躍するなら、ドジャースも彼に十分に良いオファーを提案する見通しだ」

　ホワイトソックスで伸び伸びとプレーし、実力をつけたうえでMLB屈指の強豪球団入りを果たす――。同メディアの見立ては、はたして当たるのだろうか。まずは村上のMLB初年度のプレーに注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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