スター軍団に、ひとつの懸念が示されている。

　現地12月26日、米スポーツ専門局『ESPN』のデビッド・シェーンフィールド記者は、「2026年のMLB予想：ナ・リーグ各球団の成否を分けそうな統計」と題した記事を掲載。大谷翔平や山本由伸、佐々木朗希が所属するロサンゼルス・ドジャースには「30.7」という数字をピックアップした。

　これは、米データ分析サイト『Baseball Reference』が算出する25年野手陣の平均出場時間に基づく加重平均年齢。現在フレディ・フリーマンが36歳、マックス・マンシーが35歳、ムーキー・ベッツが33歳、テオスカー・ヘルナンデスが33歳と主力はみな30代後半に差し掛かっており、「メジャー全体で最も高齢だ」と深刻化してきた課題を紹介している。
  　さらに直近３年間のチーム総得点にも着目しており、「23年が906、24年が842、25年が825だった。24年からオオタニが加入しているにもかかわらずだ」と指摘。「ブルペンを補強したドジャースだが、次は打線の強化、若返りを図るかどうかに注目したい」と強調していた。

　今オフも積極的な補強を行なっているドジャースは今月12日、ニューヨーク・メッツからフリーエージェントとなっていた最強クローザーのエドウィン・ディアスと契約合意。この動きによってパワーアップしたブルペンについては、「強力な剛腕が揃っており、来季はより良いシーズンが期待できそうだ」と同記者も高評価を下している。

　ワールドシリーズ３連覇へまい進するドジャースに立ちはだかるのは、ライバルかそれとも“年齢”か...。王朝を築くスター軍団に見過ごせない課題が忍び寄っている。

構成●THE DIGEST編集部

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