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MLB

今季の大谷グッズ配布は5試合!その人気は“MLB最高の選手”マイク・トラウト以上!?

宇根夏樹

2020.02.27

2年前の7月12日に配布された大谷のダブル・ボブルヘッド。この年は1試合だけだった大谷のグッズ配布が、今季は5試合も行われる。 (C)Getty Images

2年前の7月12日に配布された大谷のダブル・ボブルヘッド。この年は1試合だけだった大谷のグッズ配布が、今季は5試合も行われる。 (C)Getty Images

 2年前、エンジェルスは7月12日のホームゲームで、先着3万人の観客に大谷翔平のボブルヘッド人形をプレゼントした。バットを持って構えた打者・大谷と左足を上げた投手・大谷が背中合わせになっている、ダブル・ボブルヘッドだ。一方、マイク・トラウトのグッズの配布は、大半が子供用レプリカ・ジャージながら、10試合以上もあった。

 昨シーズン、大谷のグッズが配布されたのは4試合に増えた。ブランケット、新人王スウェットシャツ(トレーナー)、ボブルヘッド人形(打者)、大谷の顔がいくつもプリントしてあるTシャツだ。とはいえ、トラウトのグッズが配布されたのは7試合。しかも前年と違い、どの日も違うグッズだった。

 かつて、エンジェルスにはティム・サーモンというチームの顔がいたが、どちらも魚のラストネームであっても、サーモン(鮭)とトラウト(鱒)は選手の格が違う。トラウトは現在のメジャーで、間違いなく最高の選手だ。プロモーション・グッズが多いのは当然だろう。

 ところが、今シーズンは、まったく様相が異なる。トラウトのグッズは、4月4日のMVP3度ボブルヘッド人形のみ。それに対し、大谷のグッズは前年よりも1試合増え、5試合で配られる。いずれも、先着3万人だ。
 
●4月24日(対ホワイトソックス戦):大谷サイクル・ボブルヘッド人形
 昨年6月13日に大谷が日本人初のサイクルヒットを達成したことを記念するボブルヘッド。ただ、達成したのはホワイトソックス戦ではなくレイズ戦だったのだが……。ちなみに、日本航空電子工業(JAE)がスポンサーとなっている。

●5月1日(対ツインズ戦):大谷ワン・ケノービ・ボブルヘッド人形
 この日は“スター・ウォーズ・ナイト”。大谷ワンはオビワンに引っかけてあり、人形は同じようなローブを身にまとっている。また、バットの代わりに青のライトセイバーを手にしている。

●6月12日(対マリナーズ戦):大谷スノーグローブ
 グラブではなく、スノードームとも呼ばれる置物。こちらはまだ詳細が発表されていないが、透明な球の中にミニチュアの大谷が入っていると思われる。この日は“6月のクリスマス”と銘打ってあり、季節外れのサンタやトナカイが登場する。

●7月31日:大谷ビンテージ・シャツ
 こちらも詳細の発表はまだだが、この日からのマリナーズ3連戦は“70年代スローバック・ウィークエンド”なので、おそらくビンテージ感のあるレトロなデザインなのだろう。

●8月19日:大谷ピロー(枕)
 同じく詳細は未発表。枕の絵柄は大谷の背番号なのだろうか。あるいは、実物大の大谷の顔がプリントされていて、添い寝ができる?

 これほど多いのは、日本からの観客だけが理由とは思えない。現地でも、人気という点においては、大谷がトラウトを上回っているのかもしれない。

 なお、現時点で発表されている、他の日本人選手のグッズ配布は1試合。レッズが7月31日に、秋山翔吾のボブルヘッド人形を配る(先着2万人)。大谷のビンテージ・シャツと同じ日だ。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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