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侍ジャパン

【WBCコラム】米出身選手が中心のイタリア代表、指揮官セルベリの秘策はヤンキースのレジェンド“ポサダ”「可能な限り偉大で、一流なものを選手に与える」

THE DIGEST編集部

2026.03.05

イタリア代表を率いるセルベリ監督(前列右)とコーチ陣(前列左が打撃コーチのフランク・メネキーノ、後列左からベンチコーチのロン・ウォタス、打撃コーチ補佐のホルヘ・ポサダ、投手コーチのデーブ・リゲッティ)。(C)Getty Images

イタリア代表を率いるセルベリ監督(前列右)とコーチ陣(前列左が打撃コーチのフランク・メネキーノ、後列左からベンチコーチのロン・ウォタス、打撃コーチ補佐のホルヘ・ポサダ、投手コーチのデーブ・リゲッティ)。(C)Getty Images

「どうやったら勝てるのか、今はそれを学ぶ時だ」

 そう語るのは、イタリア代表の新監督フランシスコ・セルベリだ。

 野球のやり方を学ぶ、という意味ではない。イタリアはすでに野球を知っている。例えば2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、1次ラウンドを突破して日本と準々決勝を戦った。その戦いは、イタリア野球の可能性を世界に示すものだった。そして今は、ただ参加するだけでなくさらに上を目指す時だ。

 もちろん前回以上の結果を出すのは容易なことではない。アッズーリ(イタリア代表の愛称)は3年前とは多くが、いや、ほとんどすべてが変わってしまっている。

 マイク・ピアッツァ前監督の後を継いで指揮を執るセルベリは“勝利”を知る男だ。ベネズエラ生まれのイタリア系で、捕手としてニューヨーク・ヤンキースとピッツバーグ・パイレーツで長く活躍した。

 セルベリが着手したのは、チームに「勝者の空気」を持ち込むことだった。コーチ陣にチャンピオンリングを持つかつてのスターたちを招聘した。

 
 投手コーチには、サンフランシスコ・ジャイアンツでワールドシリーズ(WS)を3度制したデーブ・リゲッティ(現役時代はヤンキースなどでプレー)。ブルペンコーチは選手(エンジェルス)としても、コーチ(ブレーブス)としてもWS優勝経験のあるサル・ファサーノ。また、それぞれ3つのチャンピオンリングを持つロン・ウォタス(ベンチコーチ)とアラード・ベアード(一塁ベースコーチ)もこれに加わる。

 そして最大のサプライズは打撃コーチ補佐のホルヘ・ポサダだ。プエルトリコ出身で米国籍を持つ55歳で、ジョー・トーリ時代のヤンキース黄金期を支えた名捕手。現代の野球を象徴する選手のひとりだ。

「彼を説得するのに5分もかからなかったよ」

 39歳の指揮官セルベリは言う。

「ホルヘはヤンキースで私の師だった。彼は野球のために生きている。コーチ陣を選ぶ時に私が真っ先に思い浮かべた人物だった。なぜって、彼が選手たちに何を、どのように教えるのかを、私は身をもって知っていたからね」

 ポサダを入閣させたことからも、セルベリのチーム作りに関する考え方がよく分かる。可能な限り偉大で、一流なものを選手に与える。コーチ陣だけを見ても、今回のイタリア代表が“本気”なのかどうか分かるはずだ。

 コーチの中には日本を知る人物もいる。アレッサンドロ・マエストリ。12年から15年までオリックス・バファローズでプレーし、NPBでプレーした唯一のイタリア人だ。チームではリゲッティとともに投手コーチを務める。再び日本と相まみえることがあったとしたら、彼の経験は重要になるだろう。

 
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