現地3月10日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)1次ラウンド・プールBでイタリア代表が優勝候補のアメリカを破るジャイアントキリングを成し遂げた。伊紙『Gazzetta dello Sport』のマリオ・サルビーニ記者は、「イタリアが歴史を作った。敵地でアメリカを破った」と報じた。
「大半がイタリア系アメリカ人でありながら、ベンチにエスプレッソマシンを持ち込むほどルーツを意識したアッズーリ(イタリア代表の愛称)が、米ヒューストンで行なわれたWBCでMLBのスター軍団を沈黙させた」
序盤から試合を優勢に進めたのはイタリアだった。2回、アメリカの先発ノーラン・マクリーン(メッツ)から6番カイル・ティール(ホワイトソックス)がソロ本塁打を放つと、死球の7番ジャック・カグリオンを一塁に置いて、8番サム・アントナッチ(ホワイトソックス・マイナー)が2ランアーチ。格下と見られていたイタリアが3点を先制した。
イタリアの勢いは止まらない。4回にはアメリカの2番手ライアン・ヤーブロー(ヤンキース)からカグリオンが2ラン本塁打を放って5対0。6回には3番手デビッド・ケラー(フィリーズ)の悪送球、9番ダンテ・ノーリ(フィリーズ・マイナー)の犠飛、ケラーのワイルドピッチで8対0とリードを大きく広げた。
イタリアの先発マイケル・ロレンゼン(ロッキーズ)は強力アメリカ打線を相手に4回2/3を無失点投球。許した安打は3回のボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)の左前打と4回のウィル・スミス(ドジャース)に二塁打の2本だけと好投した。
それでも終盤にかけてイタリアは6回にガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)にソロ本塁打、7回と9回にピート・クロウ=アームストロング(カブス)に3ランとソロ弾を打たれたが、最後はグレッグ・ワイサート(レッドソックス)がヘンダーソンとアーロン・ジャッジ(ヤンキース)を連続空振り三振に仕留めて、イタリアが8対6で勝利。歴史的快挙を成し遂げた。
「イタリアがアメリカを破ったのだ。イタリア野球が世界を驚かせた。フランシスコ・セルベリ監督が率いるアッズーリは、野球の歴史、イタリアのスポーツ史に残るようなとんでもない勝利を挙げた。誰も、本当に誰も、このような結果を予想することはできなかっただろう」
さらにサルビーニ記者は、「ドリームチームと呼ばれるようなアメリカを倒したアッズーリは、大半の選手がイタリア系アメリカ人。かつてアメリカに渡ったイタリア人の子孫たちはアッズーリのユニホームを着て、イタリア国旗を胸と帽子につけることに誇りに思っている。彼らはルーツを忘れていない。ベンチに置かれたエスプレッソマシンは本塁打を打った選手に提供される。“バリスタ”は主将のビニー・パスクアンティーノ(ロイヤルズ)。彼は本塁打を打った選手に、エスプレッソと両頬へのキスを提供する」とチームの結束力を伝えている。
「野球はしばしば、まるで神が脚本を書いたかのような展開になる。9回2死一塁で打者はジャッジ。ひと振りで試合を振り出しに戻せる選手だ。1ストライク、2ストライク。3球目の外角低めのスライダーを見送った。球審がストライクを宣告してもおかしくなかった際どい一球だった。ワイサートとの緊迫の勝負が続く。4球目は内側に沈むチェンジアップ。ジャッジのバットは空を切った。三振。試合終了」
2003年から同紙記者として働き、野球やソフトボール、F1、フォーミュラE、MotoGP、バレーボールなどを取材してきたサルビーニ記者は大の野球好き。これまで野球の著書を何冊も上梓している。そんなサルビーニ記者はアッズーリの歴史的大金星を目の当たりにして呆然となった。
「信じられないことが起きた。イタリアがアメリカを8対6で破った」
構成●THE DIGEST編集部
【動画】カグリオンの豪快な一発! 最後はワイサートがジャッジを空振り三振に仕留めて歴史的な大金星
「大半がイタリア系アメリカ人でありながら、ベンチにエスプレッソマシンを持ち込むほどルーツを意識したアッズーリ(イタリア代表の愛称)が、米ヒューストンで行なわれたWBCでMLBのスター軍団を沈黙させた」
序盤から試合を優勢に進めたのはイタリアだった。2回、アメリカの先発ノーラン・マクリーン(メッツ)から6番カイル・ティール(ホワイトソックス)がソロ本塁打を放つと、死球の7番ジャック・カグリオンを一塁に置いて、8番サム・アントナッチ(ホワイトソックス・マイナー)が2ランアーチ。格下と見られていたイタリアが3点を先制した。
イタリアの勢いは止まらない。4回にはアメリカの2番手ライアン・ヤーブロー(ヤンキース)からカグリオンが2ラン本塁打を放って5対0。6回には3番手デビッド・ケラー(フィリーズ)の悪送球、9番ダンテ・ノーリ(フィリーズ・マイナー)の犠飛、ケラーのワイルドピッチで8対0とリードを大きく広げた。
イタリアの先発マイケル・ロレンゼン(ロッキーズ)は強力アメリカ打線を相手に4回2/3を無失点投球。許した安打は3回のボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)の左前打と4回のウィル・スミス(ドジャース)に二塁打の2本だけと好投した。
それでも終盤にかけてイタリアは6回にガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)にソロ本塁打、7回と9回にピート・クロウ=アームストロング(カブス)に3ランとソロ弾を打たれたが、最後はグレッグ・ワイサート(レッドソックス)がヘンダーソンとアーロン・ジャッジ(ヤンキース)を連続空振り三振に仕留めて、イタリアが8対6で勝利。歴史的快挙を成し遂げた。
「イタリアがアメリカを破ったのだ。イタリア野球が世界を驚かせた。フランシスコ・セルベリ監督が率いるアッズーリは、野球の歴史、イタリアのスポーツ史に残るようなとんでもない勝利を挙げた。誰も、本当に誰も、このような結果を予想することはできなかっただろう」
さらにサルビーニ記者は、「ドリームチームと呼ばれるようなアメリカを倒したアッズーリは、大半の選手がイタリア系アメリカ人。かつてアメリカに渡ったイタリア人の子孫たちはアッズーリのユニホームを着て、イタリア国旗を胸と帽子につけることに誇りに思っている。彼らはルーツを忘れていない。ベンチに置かれたエスプレッソマシンは本塁打を打った選手に提供される。“バリスタ”は主将のビニー・パスクアンティーノ(ロイヤルズ)。彼は本塁打を打った選手に、エスプレッソと両頬へのキスを提供する」とチームの結束力を伝えている。
「野球はしばしば、まるで神が脚本を書いたかのような展開になる。9回2死一塁で打者はジャッジ。ひと振りで試合を振り出しに戻せる選手だ。1ストライク、2ストライク。3球目の外角低めのスライダーを見送った。球審がストライクを宣告してもおかしくなかった際どい一球だった。ワイサートとの緊迫の勝負が続く。4球目は内側に沈むチェンジアップ。ジャッジのバットは空を切った。三振。試合終了」
2003年から同紙記者として働き、野球やソフトボール、F1、フォーミュラE、MotoGP、バレーボールなどを取材してきたサルビーニ記者は大の野球好き。これまで野球の著書を何冊も上梓している。そんなサルビーニ記者はアッズーリの歴史的大金星を目の当たりにして呆然となった。
「信じられないことが起きた。イタリアがアメリカを8対6で破った」
構成●THE DIGEST編集部
【動画】カグリオンの豪快な一発! 最後はワイサートがジャッジを空振り三振に仕留めて歴史的な大金星




