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“球速至上主義のリーグ”でなぜ球速を落として勝てたのか?今井達也、初勝利への“逆転発想”を米絶賛「より賢く投げていた」

THE DIGEST編集部

2026.04.06

メジャー初勝利を挙げた今井。制球重視のピッチングで無失点に抑えた。(C) Getty Images

メジャー初勝利を挙げた今井。制球重視のピッチングで無失点に抑えた。(C) Getty Images

 ヒューストン・アストロズの今井達也が現地時間4月4日のアスレティックス戦で、メジャー初勝利を挙げた。5回2/3で被安打3、無失点、9奪三振の内容で投げ抜き、アストロズ加入2試合目にして念願の白星を掴んでいる。

 メジャーデビューとなった3月30日のロサンゼルス・エンジェルス戦では3回持たず4失点で降板と、不安を残す投球だったが、2戦目では敵地での登板ながら存在感を示し、先発投手としての役割をしっかりと果たした。

 

 米メディア『SportingNews』では、このメジャー2戦目のマウンドへの評価として、「今井はただ良くなったのではない。より賢く投げていた」と分析している。4月5日配信の記事では、初戦との投球内容の違いをフォーカスしており、「今井の初勝利は、全力投球や圧倒的な一球によってもたらされたものではない。むしろ“抑制”によって掴んだものだった。球速至上主義のリーグにおいて、力を抜き、より正確に投げることで勝利を手にしたのだ」などと論じている。

 同メディアは試合後の今井本人のコメントや、実際の球速などを踏まえ、アスレティックス戦では制球を重視した組み立てだったと説明。「この日の直球の平均球速は94マイルで、デビュー戦よりも低下していた」と伝えており、その一方ではスライダーなど変化球が効果的に投げ込まれていたと指摘。「今井自身も今回は球速ではなく制球を優先したと認めており、その選択がすべてを変えた」と称賛している。

 さらに、日本人右腕が試みたこの改善が「ヒューストンにとっても重要な意味を持つ」と同メディアは主張。続けて、「アストロズが今井に求めるのは一発屋や話題性のある存在ではない。安定して結果を残せる投手だ」と強調しており、「今回の登板は、その道筋がパワーではなく、精度や変化、そして落ち着きによって切り開かれる可能性を、これまでで最も明確に示した」などと評している。

 初勝利への賛辞は続き、同メディアは、「新たな野球の世界に適応しようとする投手にとって、この初勝利は単なる1勝以上の価値を持つものとなった」との見解も綴っている。

 初戦の雪辱を晴らすとともに、新たなスタイルにトライし、結果を残した今井。この先も激しい戦いに身を置きながら試行錯誤を続け、さらなるスキル向上を目指す。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】右方向へのスライダーと話題の今井達也の魔球
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