歴史的一戦の裏話が明かされた。
ロサンゼルス・ドジャースは昨年のワールドシリーズで、MLBで四半世紀ぶりとなる連覇を達成した。第1戦はトロント・ブルージェイズに星を奪われるも、第2戦は山本由伸の完投で1勝1敗のタイに。そして第3戦は歴史に残る名勝負となった。
この試合、2本塁打と2つの二塁打と大暴れした大谷翔平の活躍もあり、9回裏まで5-5と同点に持ち込んでいたドジャース。9回1死走者なしと一打サヨナラのチャンスで打席には大谷が立ったものの、ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は申告敬遠を選択。この采配が功を奏し、ドジャースは点を取れないまま延長戦へ突入した。
そこからはまさに“死闘”。両軍チャンスを度々作るも1点が遠く、6時間39分にもわたる熱戦は18回裏のフレディ・フリーマンのソロホームランでようやくピリオドが打たれた。
この試合で大当たりだった大谷は、なんと4度の申告敬遠と1四球を受ける異常事態に。4敬遠、9出塁はポストシーズン史上初だった。この日絶好調で、試合を決める一発が飛び出す可能性が高い状態だった大谷との勝負をシュナイダー監督が避けたとの見方が一般的だが、他にも理由があったようだ。
米スポーツ専門局『ESPN』が現地4月21日までにデーブ・ロバーツ監督とジョン・シュナイダー監督の対談動画を公開した。その中でロバーツ監督が、大谷を塁に出させ続けたのは「翌日も登板するから、負担をかけよう」との考えがあったのかとシュナイダー監督に質問したところ、次のような回答があった。
「ああ、少しはあったよ。(大谷が)全ての場面で盗塁しようとしてくれることを願っていた。塁に出してアウトにしようって気持ちがあったんだ。そして彼は頻繁に出塁し、走塁もする。盗塁の能力も信じられないほど高い。だから、『ああ、今は君にスイングしてほしくない。明日のために疲れさせておこう』という気持ちもあった。初めて公の場で言った」
「それが上手くいったんだ」とロバーツ監督。「この作戦について話し合った時に『これは素晴らしいアイデアだ』と思ったんだ。18イニングの後に彼(大谷)に「明日大丈夫か?」と聞いたら、「登板するよ」と答えた。点滴を終えて帰っていったんだが、どうも調子が悪く、疲れ切っていた」と“敬遠攻め”の効果がてきめんだったと回顧した。
実際、大谷はこの日盗塁に成功したほか、進塁などで足を使った。翌日の第4戦には先発登板したものの、主砲ブラディミール・ゲレーロJr.の2ランホームランなどで6.0回(93球)を投げて4失点、被安打6で負け投手に。打っても3打数無安打、1四球とチームをけん引するほどの活躍は残せなかった。
シュナイダー監督が「“少しは”あった」と語っている通り、申告敬遠による大谷の負担増の影響は限定的だったと見られる。それでも「大谷がフィールド上で動き回る時間を少しでも増やす」という狙いは、短期決戦における二刀流対策の一つと言えるのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】異例すぎて...MLB公式が公開した大谷の“申告敬遠ハイライト”
ロサンゼルス・ドジャースは昨年のワールドシリーズで、MLBで四半世紀ぶりとなる連覇を達成した。第1戦はトロント・ブルージェイズに星を奪われるも、第2戦は山本由伸の完投で1勝1敗のタイに。そして第3戦は歴史に残る名勝負となった。
この試合、2本塁打と2つの二塁打と大暴れした大谷翔平の活躍もあり、9回裏まで5-5と同点に持ち込んでいたドジャース。9回1死走者なしと一打サヨナラのチャンスで打席には大谷が立ったものの、ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は申告敬遠を選択。この采配が功を奏し、ドジャースは点を取れないまま延長戦へ突入した。
そこからはまさに“死闘”。両軍チャンスを度々作るも1点が遠く、6時間39分にもわたる熱戦は18回裏のフレディ・フリーマンのソロホームランでようやくピリオドが打たれた。
この試合で大当たりだった大谷は、なんと4度の申告敬遠と1四球を受ける異常事態に。4敬遠、9出塁はポストシーズン史上初だった。この日絶好調で、試合を決める一発が飛び出す可能性が高い状態だった大谷との勝負をシュナイダー監督が避けたとの見方が一般的だが、他にも理由があったようだ。
米スポーツ専門局『ESPN』が現地4月21日までにデーブ・ロバーツ監督とジョン・シュナイダー監督の対談動画を公開した。その中でロバーツ監督が、大谷を塁に出させ続けたのは「翌日も登板するから、負担をかけよう」との考えがあったのかとシュナイダー監督に質問したところ、次のような回答があった。
「ああ、少しはあったよ。(大谷が)全ての場面で盗塁しようとしてくれることを願っていた。塁に出してアウトにしようって気持ちがあったんだ。そして彼は頻繁に出塁し、走塁もする。盗塁の能力も信じられないほど高い。だから、『ああ、今は君にスイングしてほしくない。明日のために疲れさせておこう』という気持ちもあった。初めて公の場で言った」
「それが上手くいったんだ」とロバーツ監督。「この作戦について話し合った時に『これは素晴らしいアイデアだ』と思ったんだ。18イニングの後に彼(大谷)に「明日大丈夫か?」と聞いたら、「登板するよ」と答えた。点滴を終えて帰っていったんだが、どうも調子が悪く、疲れ切っていた」と“敬遠攻め”の効果がてきめんだったと回顧した。
実際、大谷はこの日盗塁に成功したほか、進塁などで足を使った。翌日の第4戦には先発登板したものの、主砲ブラディミール・ゲレーロJr.の2ランホームランなどで6.0回(93球)を投げて4失点、被安打6で負け投手に。打っても3打数無安打、1四球とチームをけん引するほどの活躍は残せなかった。
シュナイダー監督が「“少しは”あった」と語っている通り、申告敬遠による大谷の負担増の影響は限定的だったと見られる。それでも「大谷がフィールド上で動き回る時間を少しでも増やす」という狙いは、短期決戦における二刀流対策の一つと言えるのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】異例すぎて...MLB公式が公開した大谷の“申告敬遠ハイライト”




