ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平に適用されている、いわゆる「大谷ルール」を巡り、米球界で議論が過熱している。
現在のメジャーリーグでは、26人のアクティブロースターに登録できる投手は13人までに制限されている。一方で、大谷のように一定の条件(現シーズンか前年に投手として20イニング、野手・指名打者として20試合で先発出場。ただし1試合3打席以上の試合に限る)を満たした二刀流選手は、この投手数の制限に含まれない。そのためドジャースは、実質的に14人目の投手、さらには27人目の選手を保有できる形となっている。
この点について、メジャーの球団幹部の間では「二刀流選手として登録されているオオタニの存在が、戦力編成上の優位につながっている」との見方が浮上。今オフにもルールの見直しを求める声が上がる可能性があると、米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者をはじめ、複数の米メディアが報じた。
ドジャース専門サイト『Dodgers Way』は、「潤沢な資金力、層の厚い戦力、スター選手の存在、そして制度を巧みに活用する編成力によって、ドジャースは常にライバル球団から羨望と警戒の目を向けられてきた。そして今、その不満の矛先はオオタニに向けられている」と報道。他の球団幹部たちは、「ドジャースが26人枠のロースターに実質的な27人目の選手を加える“抜け穴”を見つけたと考えている」と伝え、今冬にもMLBへ制度見直しを働きかける可能性があると伝えた。
こうした動きについて、同メディアは「もっとも、この主張には皮肉な側面もある」と主張。「MLBはこれまでショウヘイ・オオタニを『100年に一度の才能』『野球界のユニコーン』として大々的にプロモーションし、散々利用してきた。2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも、オオタニは大会の象徴的存在となった」と振りかえった。
その上で、「そうした背景を踏まえると、他球団の幹部たちや球界が今になって『野球界のユニコーンを少し規制できないか』と訴えている構図は、どこか滑稽にも映る」と指摘した。
さらに同メディアは、「このルールが問題視されるようになったタイミングも興味深い」と言及。「問題視されるようになったのは、オオタニがロサンゼルス・エンジェルスからドジャースへ移籍してからだ。エ軍時代には同じ制度のもとでプレーしていたが、チーム成績が振るわなかったこともあり、大きな議論にはならなかった」と説明し、次のように続けた。
「しかし、豊富な戦力と資金力を誇るドジャースに加わったことで、オオタニの二刀流資格による恩恵が、より大きな競争上の優位として認識されるようになった」
また、「ドジャースはこれまでも、後払い契約、投手育成、柔軟なロースター運用、プラトーン起用、故障者管理など、さまざまな面で他球団の一歩先を行く戦略を見せてきた。今回の『オオタニの二刀流枠』を巡る議論も、その延長線上にある」と論じた。
一方で、「他球団側の主張にも一定の理屈はある」と主張。「投手13人制限の目的は、ブルペンゲームの増加や過度な専門分業を防ぎ、試合時間の短縮とテンポ向上を図ることにあった。ただ、ピッチクロック導入によって試合時間はすでに大幅に短縮されており、投手数を厳格に制限する必要性は以前ほど高くないとの見方も出てきた」と綴り、以下のような結末を予想した。
「そのため、MLBがオオタニやドジャースを罰したり、名指しで批判したりするのではなく、ロースター制度全体の見直しへと議論が発展する可能性もありそうだ」
誰にも真似できない二刀流で野球界を席巻してきた大谷。その唯一無二の才能が、今度はMLBの制度そのものに新たな議論を呼び起こしている。
構成●THE DIGEST編集部
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現在のメジャーリーグでは、26人のアクティブロースターに登録できる投手は13人までに制限されている。一方で、大谷のように一定の条件(現シーズンか前年に投手として20イニング、野手・指名打者として20試合で先発出場。ただし1試合3打席以上の試合に限る)を満たした二刀流選手は、この投手数の制限に含まれない。そのためドジャースは、実質的に14人目の投手、さらには27人目の選手を保有できる形となっている。
この点について、メジャーの球団幹部の間では「二刀流選手として登録されているオオタニの存在が、戦力編成上の優位につながっている」との見方が浮上。今オフにもルールの見直しを求める声が上がる可能性があると、米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者をはじめ、複数の米メディアが報じた。
ドジャース専門サイト『Dodgers Way』は、「潤沢な資金力、層の厚い戦力、スター選手の存在、そして制度を巧みに活用する編成力によって、ドジャースは常にライバル球団から羨望と警戒の目を向けられてきた。そして今、その不満の矛先はオオタニに向けられている」と報道。他の球団幹部たちは、「ドジャースが26人枠のロースターに実質的な27人目の選手を加える“抜け穴”を見つけたと考えている」と伝え、今冬にもMLBへ制度見直しを働きかける可能性があると伝えた。
こうした動きについて、同メディアは「もっとも、この主張には皮肉な側面もある」と主張。「MLBはこれまでショウヘイ・オオタニを『100年に一度の才能』『野球界のユニコーン』として大々的にプロモーションし、散々利用してきた。2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも、オオタニは大会の象徴的存在となった」と振りかえった。
その上で、「そうした背景を踏まえると、他球団の幹部たちや球界が今になって『野球界のユニコーンを少し規制できないか』と訴えている構図は、どこか滑稽にも映る」と指摘した。
さらに同メディアは、「このルールが問題視されるようになったタイミングも興味深い」と言及。「問題視されるようになったのは、オオタニがロサンゼルス・エンジェルスからドジャースへ移籍してからだ。エ軍時代には同じ制度のもとでプレーしていたが、チーム成績が振るわなかったこともあり、大きな議論にはならなかった」と説明し、次のように続けた。
「しかし、豊富な戦力と資金力を誇るドジャースに加わったことで、オオタニの二刀流資格による恩恵が、より大きな競争上の優位として認識されるようになった」
また、「ドジャースはこれまでも、後払い契約、投手育成、柔軟なロースター運用、プラトーン起用、故障者管理など、さまざまな面で他球団の一歩先を行く戦略を見せてきた。今回の『オオタニの二刀流枠』を巡る議論も、その延長線上にある」と論じた。
一方で、「他球団側の主張にも一定の理屈はある」と主張。「投手13人制限の目的は、ブルペンゲームの増加や過度な専門分業を防ぎ、試合時間の短縮とテンポ向上を図ることにあった。ただ、ピッチクロック導入によって試合時間はすでに大幅に短縮されており、投手数を厳格に制限する必要性は以前ほど高くないとの見方も出てきた」と綴り、以下のような結末を予想した。
「そのため、MLBがオオタニやドジャースを罰したり、名指しで批判したりするのではなく、ロースター制度全体の見直しへと議論が発展する可能性もありそうだ」
誰にも真似できない二刀流で野球界を席巻してきた大谷。その唯一無二の才能が、今度はMLBの制度そのものに新たな議論を呼び起こしている。
構成●THE DIGEST編集部
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