10月22日にドラフト会議が行われる。各球団の育成状況や補強ポイントを踏まえた上で、「誰を指名するか」ではなく「誰を指名するべきか」という観点からドラフトを展望する。今季、3位から日本シリーズに駒を進めたDeNAはどのような戦略で臨むべきか。
【基本方針】
バランス型
【補強ポイント】
・将来のエース候補となる先発投手
・早期に一軍戦力となれる左腕
・センターを任せられる外野手
【理想の指名】
1位:前田侑大(投手│高岡第一高)
2位:星野世那(投手│大阪商業大)
3位:中津大和(外野手│日本生命)
今季は71勝69敗3分の3位。最大15まで膨らんだ借金を完済し、5年連続Aクラス、勝率5割以上でシーズンを終えた。大きな穴を抱えているわけではないが、シーズン優勝を狙うには投手層をさらに厚くしたい。特に左腕は東克樹という絶対的な柱がいる一方、その後に続く選択肢はまだ多くない。今年のドラフトでは、将来性の高い投手と早期戦力化を期待できる選手を組み合わせるバランス型の指名を狙いたい。
最優先したいのは投手だ。ただし、何が何でも1位で大学生や社会人の即戦力投手を指名しなければならない必要性はそれほど高くないと考える。今季は石田裕太郎に加え、尾形崇斗、深沢鳳介、片山皓心、篠木健太郎、島田瞬也ら若い先発候補が一軍を経験した。来季は彼らがローテーションに定着できるかどうかを見極めたい時期でもあり、オフには外国人先発投手の複数名補強も想定される。ならば1位は目先の穴埋めではなく、数年後のエース候補に使いたい。
そこで1位では前田侑大(高岡第一高)を推す。最速156キロを誇る高校球界屈指の左腕で、173cmと小柄ながらストレートの威力は世代トップクラス。球威という点では、同世代のトップ評価を受ける織田翔希(横浜高)にも匹敵する。夏の富山大会ではノーヒットノーラン、20奪三振も記録した。
さらに注目したいのが人物面だ。夏の大会を終えた後も新チームの練習をサポートし、練習試合では二塁塁審を務めるなど後輩を支えている。DeNAはスカウティングでプレー以外の姿勢や人間性も重視しており、こうした振る舞いも評価材料になるだろう。左腕としてこれだけの出力を持ち、人物面でも魅力のある前田なら、時間をかけて育成する1位候補として申し分ない。




