ワールドシリーズ3連覇を逃したロサンゼルス・ドジャースのオフシーズンが始まった。地元紙『California Post』は現地10月19日、「オフシーズンを左右する5つの編成ポイント」と題した記事を公開し、今オフのドジャースの立ち振る舞いについて考察した。
「12月初旬にロックアウトが始まることがほぼ確実視されている。新しい労使協定がいつ締結されるのか、そしてそれがリーグの財政構造にどのような変化をもたらすのかは、依然として誰にも予測できない。そのため、今冬のドジャースの動きを予測することも推測の域を出ない。球団にとって転換期となりえるこの時期、アンドリュー・フリードマン編成本部長らには、数多くの選択肢が存在する」
このように記した同紙が1つ目のポイントとして挙げたのが、今オフにフリーエージェント(FA)となるタリク・スクーバルだ。「今冬のFA市場は、近年の記憶にある中でも特に層が薄い。しかし、スクーバルはスーパースター級の、記録更新の可能性を秘めた唯一の例外と言える存在だ。投手額最高額である山本由伸の3億2500万ドル(約514億円)を更新すると予想されている。適切なオファーが揃えば、4億ドル(約632億円)以上――あるいは5億ドル(約790億円)に迫る金額――を得る可能性がある。もちろん、ドジャースも争奪戦に加わるだろう。しかし、ただでさえ将来に向けた財務負担を抱える球団が、新労使協定の内容が判明する前に、新たな巨額の負担にどれだけ前向きになれるのか。これが最大のポイントだ」。
2つ目はキケ・ヘルナンデスの処遇だ。ドジャースは3年連続でシーズン終了後にFAとなったキケと再契約を結ぶのか。同紙は「再契約は既成事実のように思われていた。しかし今回は、2027年もロサンゼルスに残留できる可能性について、本人は以前より不確実さを感じているようだ」と記載。敗れたナ・リーグ優勝決定シリーズの後に語った「戻ってきたいが、実際にどうなるかは本当に分からない」とのコメントを掲載。「しかし今、大規模刷新が行なわれる可能性が出てきた。そうなれば、35歳のキケは犠牲者となる可能性が高い」と見通している。
3つ目はテオスカー・ヘルナンデスのトレード話だった。同紙は昨冬にもトレードを検討していたと伝え、「今冬、球団がこのベテラン外野手の放出にさらに前向きになっても、驚くことではない。ドジャースでの3年間で成し遂げた功績はあるが、チームが未来へ向けた移行期において、最初の戦力外となる選手になる可能性がある」と報じている。背景には成長著しい有望株ホスエ・デポーラの存在がある。「デポーラを筆頭にコーナー外野手の層は厚い。トップクラスの有望株にチャンスを与える方法を探しているのであれば、いずれにせよ契約最終年を迎えるテオスカーから手をつけるのが最善の策だ」と状況を説明。T・ヘルナンデスのトレード移籍を予想している。
4つ目はブルペンの再構築。今冬にブレイク・トライネン、アレックス・ベシア、エバン・フィリップス、ブルスダー・グラテロルがFAとなる。「これはお馴染みの疑問だ。とくにベシア、フィリップスと再契約を試みて継続性を維持するのか、あるいは今冬に新たな顔ぶれを迎え入れる機会ととらえて、若手投手のポジションをいくつか空けるのか」。球団はどのような決断を下すのか。
最後の5つ目は、主力の契約延長だ。「今オフ、ドジャースには主要な契約延長候補がいる。ひとりがアンディ・パヘスで、もうひとりがフレディ・フリーマンだ。先発ラインアップで唯一の20代のパヘスは、27年に初めて仲裁資格を得るシーズンを迎える。少なくとも今オフに長期契約の可能性について検討する姿勢を示す可能性が高い。フリーマンは27年シーズンが契約最終年。37歳の左打者はあと2年プレーしたい意向を示しており、決断を下す責任はドジャース側にある。フリーマンの処遇で、ドジャースの長期的な計画の全体像が見えてくるはずだ」。
このように今オフの5つのポイントを整理した同紙は、「26年シーズンはドジャース王朝を支えてきた主力選手たちにとって、“終わりの始まり”のような感覚があった」と回顧。「27年になってもなおお馴染みの顔ぶれが多く残るだろう。しかし、今オフは、球団がどれほど迅速に新時代への移行を計画しているのか、そしてその実現に向けてどれほど積極的に動き出すのかを示す期間になりうる。ドジャースは何らかの兆候を示すはずだ」と記事をまとめ、今冬のチーム編成が将来に向けた重要な一歩になると見ている。
構成●THE DIGEST編集部
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「12月初旬にロックアウトが始まることがほぼ確実視されている。新しい労使協定がいつ締結されるのか、そしてそれがリーグの財政構造にどのような変化をもたらすのかは、依然として誰にも予測できない。そのため、今冬のドジャースの動きを予測することも推測の域を出ない。球団にとって転換期となりえるこの時期、アンドリュー・フリードマン編成本部長らには、数多くの選択肢が存在する」
このように記した同紙が1つ目のポイントとして挙げたのが、今オフにフリーエージェント(FA)となるタリク・スクーバルだ。「今冬のFA市場は、近年の記憶にある中でも特に層が薄い。しかし、スクーバルはスーパースター級の、記録更新の可能性を秘めた唯一の例外と言える存在だ。投手額最高額である山本由伸の3億2500万ドル(約514億円)を更新すると予想されている。適切なオファーが揃えば、4億ドル(約632億円)以上――あるいは5億ドル(約790億円)に迫る金額――を得る可能性がある。もちろん、ドジャースも争奪戦に加わるだろう。しかし、ただでさえ将来に向けた財務負担を抱える球団が、新労使協定の内容が判明する前に、新たな巨額の負担にどれだけ前向きになれるのか。これが最大のポイントだ」。
2つ目はキケ・ヘルナンデスの処遇だ。ドジャースは3年連続でシーズン終了後にFAとなったキケと再契約を結ぶのか。同紙は「再契約は既成事実のように思われていた。しかし今回は、2027年もロサンゼルスに残留できる可能性について、本人は以前より不確実さを感じているようだ」と記載。敗れたナ・リーグ優勝決定シリーズの後に語った「戻ってきたいが、実際にどうなるかは本当に分からない」とのコメントを掲載。「しかし今、大規模刷新が行なわれる可能性が出てきた。そうなれば、35歳のキケは犠牲者となる可能性が高い」と見通している。
3つ目はテオスカー・ヘルナンデスのトレード話だった。同紙は昨冬にもトレードを検討していたと伝え、「今冬、球団がこのベテラン外野手の放出にさらに前向きになっても、驚くことではない。ドジャースでの3年間で成し遂げた功績はあるが、チームが未来へ向けた移行期において、最初の戦力外となる選手になる可能性がある」と報じている。背景には成長著しい有望株ホスエ・デポーラの存在がある。「デポーラを筆頭にコーナー外野手の層は厚い。トップクラスの有望株にチャンスを与える方法を探しているのであれば、いずれにせよ契約最終年を迎えるテオスカーから手をつけるのが最善の策だ」と状況を説明。T・ヘルナンデスのトレード移籍を予想している。
4つ目はブルペンの再構築。今冬にブレイク・トライネン、アレックス・ベシア、エバン・フィリップス、ブルスダー・グラテロルがFAとなる。「これはお馴染みの疑問だ。とくにベシア、フィリップスと再契約を試みて継続性を維持するのか、あるいは今冬に新たな顔ぶれを迎え入れる機会ととらえて、若手投手のポジションをいくつか空けるのか」。球団はどのような決断を下すのか。
最後の5つ目は、主力の契約延長だ。「今オフ、ドジャースには主要な契約延長候補がいる。ひとりがアンディ・パヘスで、もうひとりがフレディ・フリーマンだ。先発ラインアップで唯一の20代のパヘスは、27年に初めて仲裁資格を得るシーズンを迎える。少なくとも今オフに長期契約の可能性について検討する姿勢を示す可能性が高い。フリーマンは27年シーズンが契約最終年。37歳の左打者はあと2年プレーしたい意向を示しており、決断を下す責任はドジャース側にある。フリーマンの処遇で、ドジャースの長期的な計画の全体像が見えてくるはずだ」。
このように今オフの5つのポイントを整理した同紙は、「26年シーズンはドジャース王朝を支えてきた主力選手たちにとって、“終わりの始まり”のような感覚があった」と回顧。「27年になってもなおお馴染みの顔ぶれが多く残るだろう。しかし、今オフは、球団がどれほど迅速に新時代への移行を計画しているのか、そしてその実現に向けてどれほど積極的に動き出すのかを示す期間になりうる。ドジャースは何らかの兆候を示すはずだ」と記事をまとめ、今冬のチーム編成が将来に向けた重要な一歩になると見ている。
構成●THE DIGEST編集部
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