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536億円軍団の敗退と151億円球団のWS進出! 「ドジャースが野球を台無しにしている」は嘘だった? 米記者が語るサラリーキャップ導入論の限界

THE DIGEST編集部

2026.10.21

NLCSでドジャースを4連勝で下したブルワーズ。(C)Getty Images

NLCSでドジャースを4連勝で下したブルワーズ。(C)Getty Images

 現地10月20日、ミルウォーキー・ブルワーズとタンパベイ・レイズによるワールドシリーズ(WS)の対戦カードが決定したのを受け、ドジャース地元メディア『Dodgers Nation』が「ドジャースはもう自分たちを弁護する必要はない」と題した記事を報じた。

 来季に向けた労使交渉でロックアウトが懸念されるなか、2026年シーズンは「ドジャースが野球界を台無しにしているわけではない」という事実を証明する形となった。
 
 今季は、年俸総額がメジャー全30球団中19位の1億4620万ドル(約231億円)のブルワーズと、3番目に低い9560万ドル(約151億円)だったレイズがWS進出を決めた。どちらが勝っても球団史上初の世界一となる。

 米スポーツデータサイト『Spotrac』によると、ポストシーズンに残った上位4球団のなかで、ドジャースの年俸総額はメジャー2位の3億3930万ドル(約536億円)と突出していた。一方、レイズが対戦したクリーブランド・ガーディアンズは、年俸総額7440万ドル(約118億円)でメジャー最低だったという。

 こうした状況を受けて、『Dodgers Nation』のダグ・マッケイン記者は、ブルワーズとレイズのWS進出が、サラリーキャップ(年俸総額の上限制度)は必要ないという考えを裏付けると主張。「ブルワーズとレイズは、ともに小規模市場の球団で、年俸総額を大幅に抑えて運営している。WSに進出するために大金を投じる必要はないことを、この2球団が証明している」と述べた。

 同記者はさらに、SNS上で今回の対戦カードについて「MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏や球団オーナーたちにとって最悪の展開だ」と指摘。「彼らは何か月もの間、小規模市場の球団は競争できない、ドジャースが野球界を台無しにしているとファンに信じ込ませようとしてきた」と批判し、「今となっては世論を動かすことはできないだろう。たとえ長期にわたるロックアウトが起きたとしても、サラリーキャップは導入されず、シーズンは開催されるはずだ」との見方を示した。

 今季のドジャースはエドウィン・ディアズ、カイル・タッカー、タリク・スクーバルら大物選手を獲得したものの、ナ・リーグ優勝決定シリーズではブルワーズに4連敗を喫した。また、年俸総額がメジャー最高の3億4670万ドル(約548億円)だったニューヨーク・メッツも、74勝88敗でポストシーズン進出を逃している。

 資金力のある球団が必ずしもポストシーズンで成功するわけではない現状で、サラリーキャップの必要性を訴える球団オーナー側の主張は維持できるのか。今後の行方が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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