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プロ野球

【山﨑武司のパ・リーグ順位予想】優勝はやはりソフトバンク。三木新監督を迎えた楽天は「2位以上」が絶対条件だ

2020.03.24

山﨑氏は「楽天の三木新監督は2位以上が絶対条件。就任1年目ながら、今季は正念場になる」という。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

山﨑氏は「楽天の三木新監督は2位以上が絶対条件。就任1年目ながら、今季は正念場になる」という。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 3月20日に予定されていたプロ野球の開幕が、新型コロナウイルスの影響で4月10日以降に延期になり、さらに24日へと先送りされた。現時点で明確な再開の見通しは示されていないが、過去に例を見ない変則的なスケジュールになるのは間違いないだろう。そんな過酷なシーズンを、野球解説者たちはどう見ているのか。中日、オリックス、楽天で大砲として活躍した山﨑武司氏に、今季の順位を予想してもらった。

【山﨑氏のパ・リーグ順位予想】
1位 ソフトバンク
2位 楽天
3位 西武
4位 オリックス
5位 ロッテ
6位 日本ハム

 パ・リーグはやはりソフトバンクでしょう。故障者が続出してるし、オリンピック予選への参加でデスパイネ、グラシアル、モイネロのキューバ勢が出遅れるから、まだ春先のうちにソフトバンクを叩ければ他のチームにもチャンスが出てくると思うんだけど。

 そうはいっても層の厚さは群を抜いている。それにレギュラー陣の個々のポテンシャルも高く、ソフトバンクの牙城を崩すのはなかなか難しいでしょう。勝ち方も知ってるし、常に優勝争いできるチームですよ。
 
 とはいえ、楽天も戦力的には1位でもおかしくない。でも、楽天はまだ「勝ち方を知らない」チーム。ちょっと負けが込むと一気に順位を落としてしまうおそれがある。そういう点を加味して2位にはしたけれども、ハマったらやってくれる爆発力のあるチームだと思う。

 岸孝之が腰の張りでファーム調整になってしまったが、昨年不振だった則本昴大が復調して、そこに涌井秀章が加わって、松井裕樹も先発に戻ってくるとなれば、先発陣も豪華。打線も、助っ人のブラッシュは去年30発打ったし、ウィーラーもそこそこやってくれるはず。それにオリックスから来たロメロも良いバッター。投手でも外国人は使わなきゃいけないから、外国人枠の問題もあるけれど、投打ともに良い布陣が組めている。

 それに、三木肇新監督にとって2位は絶対条件ですよ。だって昨年3位で平石洋介監督をクビにしてるんだから。ここで順位を上げられなければ「なんのために監督替えたの?」ということになってしまう。1年目から正念場でプレッシャーもかかるけど、三木監督には頑張って欲しいですね。

 パ・リーグ二連覇中の西武ですが、やはり投手陣が問題でしょう。打線は誰もが認める素晴らしいものだけど、それ以上にピッチャーの整備が全然進んでいない。勝つのは先発投手がゲームを作ってからですよ。でも、そういうゲームを作れる先発がニール以外に見当たらない。オフの補強が松坂大輔くらいでは……。
 

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