ロサンゼルス・ドジャースの今オフのテーマとして挙げられているのが、チームの若返りだ。しかし、地元紙『California Post』は現地10月23日、「若返りのムーブメントが起きない理由」と題した記事を公開した。
現時点で、フレディ・フリーマンが37歳、マックス・マンシーが36歳、ムーキー・ベッツとテオスカー・ヘルナンデスが34歳、大谷翔平が32歳、ウィル・スミスとトミー・エドマンが31歳、カイル・タッカーが29歳、アンディ・パヘスが25歳だ。
「ドジャースは選手層が高齢化していることを認識している。主力の多くが競争力を維持できなくなる前に若い選手を加える必要があることを理解している。問題は明白だ。しかし、答えはそれほど明白ではない」
シーズン終盤、負傷者リスト入りした大谷に代わって、超有望株の21歳ホスエ・デポーラ外野手が昇格。ポストシーズンのメンバーにも選ばれた。それでも、同紙は「チームのファームシステムには多くの有望選手がいるが、実際に状況はもっと複雑だ」と表現している。
「ベテラン選手を有望な若手選手に置き換えることで、長期的な懸念を解消できるかもしれない。しかし、ワールドシリーズに復帰する短期的な目標を犠牲にすることなく、それを行なうことはできない。デポーラは才能に恵まれているが、外野手として出場しても守備の欠点が打撃成績を上回ったらどうするのか。エドゥアルド・キンテーロ、マイク・シロタ、ジェームズ・ティッブス3世はマイナーで大きな可能性を示してきたが、それが必ずしもメジャーでの成功につながるとは限らない」
チーム編成を充実させるには時間がかかる。現チームはコリー・シーガー、ジャスティン・ターナー、コディ・ベリンジャーの時代から少しずつ選手を入れ替え、大谷、ベッツ、フリーマンのチームへと変貌してきた。
「2020年シーズン開幕前、ボストン・レッドソックスとの契約最終年を迎えていたベッツを獲得して12年間の契約を結んだ。2021年シーズン後、シーガーを失ったドジャースは、アトランタ・ブレーブスとの契約が切れていた左打者のフリーマンを後釜として獲得。ターナーとベリンジャーが退団した22年の冬を経て、1年後の23年オフに大谷と契約した」
そんなチームは24年と25年にワールドシリーズ2連覇を成し遂げたものの、今シーズンはリーグ優勝決定シリーズでミルウォーキー・ブルワーズに敗退。圧倒的戦力を誇りながら3連覇を逃したことにより、主力の高齢化に一層のスポットが当たるようになった。
「今後の若返りは、とくにフリーエージェント市場に優秀な打者が不足している現状、それほどスムーズには進まないだろう。ドジャースは当時ほど財政的に柔軟ではなくなっており、現在は多くの長期契約を抱えている。労使協定の変更が予想されるため、選手への支出額は、さらに大きな制約が生じる可能性がある」
このように厳しい見通しを示した同紙は、一方で理想の解決案も提案。「窮地を脱する最善の方法は、キャリアの絶頂期にある選手を獲得することだ。例えばシンシナティ・レッズの24歳エリー・デラクルーズ、あるいはワシントン・ナショナルズの26歳CJ・エイブラムス、24歳のジェームズ・ウッドといった選手だ。こうした若い選手は、実戦での育成を必要としない」と、即戦力となる若手の名前を挙げている。
「ただ、こうした選手の獲得には莫大な費用がかかる。ドジャースは次の労使協定の内容が決まるまで、自分たちがどう動けばいいのか分からないはずだ。チーム編成の見直しは、それを待つ必要がある。ドジャースは依然として球界屈指の強豪チームという認識をしている一方、要求の厳しいファン層を満足させるには、チーム構成の若返りとともに結果を出さなければいけない不安も抱えている」
12月1日に失効する現労使協定は、新たに年保総額の上限を設けるサラリーキャップ制の導入が最大の焦点となっている。大型契約を連発してきたドジャースへの“対策”ともとれるサラリーキャップ制が導入されれば、ドジャースの編成に影響を当たるのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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現時点で、フレディ・フリーマンが37歳、マックス・マンシーが36歳、ムーキー・ベッツとテオスカー・ヘルナンデスが34歳、大谷翔平が32歳、ウィル・スミスとトミー・エドマンが31歳、カイル・タッカーが29歳、アンディ・パヘスが25歳だ。
「ドジャースは選手層が高齢化していることを認識している。主力の多くが競争力を維持できなくなる前に若い選手を加える必要があることを理解している。問題は明白だ。しかし、答えはそれほど明白ではない」
シーズン終盤、負傷者リスト入りした大谷に代わって、超有望株の21歳ホスエ・デポーラ外野手が昇格。ポストシーズンのメンバーにも選ばれた。それでも、同紙は「チームのファームシステムには多くの有望選手がいるが、実際に状況はもっと複雑だ」と表現している。
「ベテラン選手を有望な若手選手に置き換えることで、長期的な懸念を解消できるかもしれない。しかし、ワールドシリーズに復帰する短期的な目標を犠牲にすることなく、それを行なうことはできない。デポーラは才能に恵まれているが、外野手として出場しても守備の欠点が打撃成績を上回ったらどうするのか。エドゥアルド・キンテーロ、マイク・シロタ、ジェームズ・ティッブス3世はマイナーで大きな可能性を示してきたが、それが必ずしもメジャーでの成功につながるとは限らない」
チーム編成を充実させるには時間がかかる。現チームはコリー・シーガー、ジャスティン・ターナー、コディ・ベリンジャーの時代から少しずつ選手を入れ替え、大谷、ベッツ、フリーマンのチームへと変貌してきた。
「2020年シーズン開幕前、ボストン・レッドソックスとの契約最終年を迎えていたベッツを獲得して12年間の契約を結んだ。2021年シーズン後、シーガーを失ったドジャースは、アトランタ・ブレーブスとの契約が切れていた左打者のフリーマンを後釜として獲得。ターナーとベリンジャーが退団した22年の冬を経て、1年後の23年オフに大谷と契約した」
そんなチームは24年と25年にワールドシリーズ2連覇を成し遂げたものの、今シーズンはリーグ優勝決定シリーズでミルウォーキー・ブルワーズに敗退。圧倒的戦力を誇りながら3連覇を逃したことにより、主力の高齢化に一層のスポットが当たるようになった。
「今後の若返りは、とくにフリーエージェント市場に優秀な打者が不足している現状、それほどスムーズには進まないだろう。ドジャースは当時ほど財政的に柔軟ではなくなっており、現在は多くの長期契約を抱えている。労使協定の変更が予想されるため、選手への支出額は、さらに大きな制約が生じる可能性がある」
このように厳しい見通しを示した同紙は、一方で理想の解決案も提案。「窮地を脱する最善の方法は、キャリアの絶頂期にある選手を獲得することだ。例えばシンシナティ・レッズの24歳エリー・デラクルーズ、あるいはワシントン・ナショナルズの26歳CJ・エイブラムス、24歳のジェームズ・ウッドといった選手だ。こうした若い選手は、実戦での育成を必要としない」と、即戦力となる若手の名前を挙げている。
「ただ、こうした選手の獲得には莫大な費用がかかる。ドジャースは次の労使協定の内容が決まるまで、自分たちがどう動けばいいのか分からないはずだ。チーム編成の見直しは、それを待つ必要がある。ドジャースは依然として球界屈指の強豪チームという認識をしている一方、要求の厳しいファン層を満足させるには、チーム構成の若返りとともに結果を出さなければいけない不安も抱えている」
12月1日に失効する現労使協定は、新たに年保総額の上限を設けるサラリーキャップ制の導入が最大の焦点となっている。大型契約を連発してきたドジャースへの“対策”ともとれるサラリーキャップ制が導入されれば、ドジャースの編成に影響を当たるのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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