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「60試合のシーズンならチャンピオンとは呼べない」MLB史上最強守護神・リベラがシーズン短縮案に“もの言い”!

THE DIGEST編集部

2020.03.23

元ヤンキースのリベラが短縮シーズン案にもの申した。(C)Getty Images

 史上最多651セーブを誇る元ヤンキースの守護神、マリアーノ・リベラが20日(現地時間)、ニューヨークのラジオ番組に出演。新型コロナウイルスの影響で、あまりにもシーズンが短くなった場合には、ワールドシリーズが意味を持たなくなってしまうという独自の見解を明らかにした。

 アメリカのスポーツサイト『the Score』によれば、リベラは先週金曜日にラジオ番組『ESPN's Michael Kay Show』に出演した際、「今シーズンが60試合しかなければ、優勝チームはチャンピオンと名乗ることはできないだろう」と述べたという。

 さらに最強守護神はこうつづけた。

「60試合では何でも起こり得る。私は(チャンピオンを決めるのに)十分だとは思わない。もし6月や7月になっても開幕しなければ、シーズンの動向はまったく予測がつかない」
 
 MLB機構は3月上旬、26日に予定されていた開幕戦を少なくとも8週間以上延期すると発表した際、レギュラーシーズンは例年通り162試合行う意向だと表明していた。ところが、アメリカで爆発的に新型コロナウイルスが蔓延し、開幕予定は5月下旬からさらに延びることも予想される状況だ。もし6月ないし7月以降の開幕となれば、現実的に162試合を行うことは困難を極める。シーズン短縮の可能性はかなり現実味を帯びているというわけだ。
 
 1961年にシーズンが162試合制になったのち、予定通り行われなかったのは84年、94年、95年の3度だけ。理由はいずれも選手会によるストライキだった。メジャーリーグ史上初のウイルス流行による開幕延期が決定した今年、シーズンの始まり方だけでなく、終わり方についても、さまざまな議論が生まれそうだ。

 そもそも、野球という競技が短期決戦には不向きなため、長いシーズンをかけて「真の勝者」を決めてきたわけである。長丁場戦うことの難しさ、野球の難しさを知る男だからこその提言と言えるだろう。果たしてシーズンはいつ開幕するのか。まずはそこが焦点になりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
 
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