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プロ野球

巨人ローテの3番手は今年20歳になる戸郷翔征。新たに背負った13番を「自分の番号だと思ってもらえるように」【密着女子アナが見た巨人】

真鍋杏奈

2020.04.01

ローテ3番手に名乗りを上げる戸郷。この男の成長なくして巨人のリーグ連覇はないだろう。写真:滝川敏之

ローテ3番手に名乗りを上げる戸郷。この男の成長なくして巨人のリーグ連覇はないだろう。写真:滝川敏之

 プロ野球開幕が延期――。

 最近の静まり返る球場を見て、寂しさとともに改めてファンの応援の『力』の大きさを肌で感じます。

 原辰徳監督が話す「ファンあってのプロ野球」。本当にその通りです。開幕日が見えていない状況ですが、今年のチームや選手について考えながら、野球を楽しめる日を心待ちにしましょう。

 今季の巨人について、原監督は「昨年のような戦い方ではAクラスには入れない」とリーグ優勝を果たした慢心は一切なく、そう話します。

 大きな課題となるのは『先発陣』。昨季15勝4敗という好成績を残し、投手三冠に輝いた山口俊投手がメジャーリーグへ移籍。この大きな穴をいかにして埋めるのかというところです。エース菅野智之投手、新外国人サンチェス投手は早い段階で、先発ローテーションの2本柱として当確しました。

 そして3番目に名前が挙がったのが、プロ2年目今年20歳の戸郷翔征投手でした。
 
 私も以前のコラムで「持ってる男」「シンデレラボーイ」と、期待する選手の1人として注目していました。

 昨季のルーキーイヤーは2試合登板。チームのリーグ優勝が決まった9月21日DeNA戦でプロ初登板、初先発。勝敗は付かなかったものの5回途中2失点という十分なパフォーマンスを見せ、もう1試合は、阿部慎之助さん引退記念試合で、途中から登板して4回無失点に抑え、球団記録17年ぶりの高卒新人でプロ初勝利を挙げました。

 強烈なインパクトを残した2登板は本人も「人生の糧になりました」と話していました。

 その後はクライマックスシリーズや日本シリーズという大きな舞台も経験し、そして初めてのオフは志願して、山口俊投手とともに自主トレを行いました。

 山口投手といえば、切れ味抜群の『フォークボール』。この球を直伝されたと言い、
「狙って落としにいく訳ではなくて、しっかり腕を振って落とすこと」と考え方や感覚をアドバイスされたそうです。

 さらに技術面だけではなく、食事の面も学び「めっちゃくちゃ食べました」と苦笑いでしたが、体重が5キロ増えて、球速も少し上がったと喜んでいました。

 その成果が出て、オープン戦で好投した際には、宮本投手チーフコーチから「山口俊がいるんじゃないかという気になった」と太鼓判を押されています。
 
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