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プロ野球

【現役スター名場面5選:坂本勇人】日本最強の遊撃手は日本シリーズや代表戦とあらゆる場面で大活躍!

新井裕貴(SLUGGER編集部)

2020.05.16

歴代屈指の遊撃手、坂本の名場面ベスト5がこれだ! 写真●徳原隆元

歴代屈指の遊撃手、坂本の名場面ベスト5がこれだ! 写真●徳原隆元

 スターがスターたる所以は、ファンの記憶にいつまでも残るような名場面を生んでくれるからだ。開幕の見通しが立たない今だからこそ、改めて現役スター選手の「名場面」を振り返って元気を取り戻そうではないか。今回取り上げるのは、日本が誇る名遊撃手・坂本勇人(巨人)。編集部の独断と偏見で選んだ5つの名場面をランキングで紹介しよう!

5位 記念すべきプロ第1号本塁打が満塁弾の離れ業
(2008年4月6日・阪神戦/東京ドーム)

 坂本は“持っている”男である。節目節目の一打はすべて印象的なものばかりだ。その“坂本勇人伝説”の序章となったのが、高卒2年目の開幕直後に放ったプロ初本塁打だった。この年、松井秀喜以来の10代開幕スタメン入りを果たした坂本は東京ドームで行われた阪神戦の5回、無死満塁の場面で阿部健太の速球を一閃。左翼スタンドに叩き込んだ。

 満塁弾でのプロ初アーチは球団史上7人目、19歳3ヵ月での達成はセ・リーグ最年少記録となった。はにかんだ笑顔でグラウンドを一周した彼の背番号はまだ61だった。
 
 4位 幼なじみの田中将大に黒星をつける猛打賞の活躍
(2013年11月2日・楽天戦/クリネックスタジアム宮城)

 よく知られているエピソードだが、坂本と田中将大は小学校の軟式野球でバッテリーを組んでいた仲。当時は坂本が投手で、田中が捕手だった。その後、球界を代表する若手スターへと成長した2人が、13年の日本シリーズで相まみえた。

 第2戦では4打数0安打2三振と歯が立たなかった坂本だが、2勝3敗と王手をかけられた第6戦で“リベンジ”を果たす。2点を追う5回、先頭打者として登場すると、左中間フェンス直撃の目の覚めるような二塁打。さらに6回、8回にも田中からヒットを放った。この活躍もあり、試合は巨人が4対2で勝利。レギュラーシーズン24勝0敗1Sという金字塔を打ち立てた田中に、この年、唯一の黒星をつけた。

3位 「プレミア12」大会創設緒戦で攻守に躍動
(2015年11月8日・韓国戦/札幌ドーム)

 2015年に産声を上げたプレミア12。その記念すべき最初の試合で、坂本は攻守に躍動した。札幌ドームで行われた緒戦の相手は宿敵・韓国。先発の大谷翔平が完璧に近い投球で韓国打線を封じ込めると、打線も効果的な攻撃で5回までに3対0とリードする。迎えた6回裏、この日2番を打っていた坂本に打席が回ると、代名詞とも言えるインコースさばきでレフトへ技ありの本塁打。この一発は坂本の侍ジャパン第1号であると同時に、大会初のホームランでもあった。

 8回には見事なダイビングキャッチでピンチを救い、日本は大事な緒戦をものにした。結局、日本は大会3位に終わったものの、坂本は最優秀守備選手賞を受賞。新たな勲章を手にした。また、大会中に筒香嘉智らに助言を求め、スウィング改造に着手。これが翌年のセ・リーグ史上初となる遊撃手での首位打者獲得につながった。
 
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