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MLB

野球ファンの夢がかなうチャンス! マイナー球団が球場での「お泊りプラン」を発表、フィールドや室内打撃練習場も使えてお値段は…?

宇根夏樹

2020.05.25

さまざまなアトラクションでファンを楽しませるのがマイナーリーグ。試合が行われない中でも各球団は工夫を凝らしている(写真はブルックリン・サイクロンズの本拠地球場MCUパーク)。写真:THE DIGEST

さまざまなアトラクションでファンを楽しませるのがマイナーリーグ。試合が行われない中でも各球団は工夫を凝らしている(写真はブルックリン・サイクロンズの本拠地球場MCUパーク)。写真:THE DIGEST

 5月22日、シンシナティ・レッズ傘下の1A+球団デイトナ・トゥートゥガスの本拠地においてベースボールのイベントが催された。と言っても、試合が行われたわけではない。左中間後方のスクリーンで映画が上演された。球場名のジャッキー・ロビンソン・ボールパークからも推察できるとおり、作品は『42 世界を変えた男』だ。

 フロリダ州デイトナビーチにあるこの球場は、1914年に「シティアイランド・ボールパーク」として開場した。89年に今の名前になったのは、46年のある出来事に由来する。前年10月にブルックリン・ドジャースと契約したロビンソンは、3Aの選手として春季キャンプのエキシビション・ゲームに出場した。その1試合目がここ。つまり、ロビンソンがメジャーリーガーへの第一歩を踏み出した場所なのだ。
 
 観客は、フィールド上に記された各区画にレジャーシートを敷き、それぞれのグループがソーシャル・ディスタンスを保って映画を鑑賞した。料金は4人用の1区画が20ドル。そこにソーダとポップコーンが4つずつ付くパッケージは、40ドルだった。

 球場で映画を観るイベントは以前から催されているが、まったく試合が行われていない今年はとりわけ脚光を浴びているようだ。ミネソタ・ツインズ傘下の2A球団ペンサコーラ・ブルーワフーズは5月30日に『アナと雪の女王2』を上映する。

 ただ、ブルーワフーズのイベントがユニークなのは映画上映ではなく、球場で“お泊り”ができること。民泊仲介サイトのAirbnbにもリストアップされている。料金は1泊1500ドル(日本円約16万円)で最大10人まで。クラブハウスの隣の部屋をベッドルームとし、フィールドや屋内打撃練習場も使えるという。紹介文には「打席から打ったり、外野でキャッチボールをしたり、ベース・ランニングをしたり、外野でピクニックもどうぞ。独創的なフィールドの使い方を見つけて!」と記してある。メキシコ湾に隣接し、昨年改装を施したばかりの美しいボールパークに泊まれるとあれば、この値段も高くはないかもしれない。
 

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