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MLB

イチローと同い年の47歳右腕バートロ・コロンはまだまだ元気。メキシカン・リーグからのメジャー復帰に意欲を燃やす

SLUGGER編集部

2020.05.27

メジャー21年間で11球団を渡り歩いてきたコロン。通算250勝まであと3勝に迫っている。(C)Getty Images

メジャー21年間で11球団を渡り歩いてきたコロン。通算250勝まであと3勝に迫っている。(C)Getty Images

 イチローと同じ1973年生まれで、先日47歳になったばかりの大ベテラン右腕バートロ・コロンが現役続行に意欲を燃やしている。2005年に最多勝とサイ・ヤング賞を受賞し、ドミニカン歴代最多のメジャー通算247勝と輝かしい実績を誇るコロンは、昨季は浪人生活を送ったが、今年2月にメキシカン・リーグのアセレロス・デ・モンクローバと契約。新型コロナウイルス拡大でメキシカン・リーグも開幕が遅れているものの、本人は現役続行、そしてメジャー復帰をあきらめていない。

 かつては球界屈指の剛速球投手として鳴らしたコロンだが、近年はユーモラスな風貌が人気を集めてきた。ニューヨーク・メッツ時代にノア・シンダーガードが命名した愛称“ビッグ・セクシー”は、セクシーという言葉からは程遠い実際の姿とのギャップが受けて彼の代名詞となった。

 体格に似つかわしくないプレーも話題を呼んだ。15年には一塁線に転がったボテボテのゴロを機敏な動きでつかむと、一塁へ鮮やかな背面スロー。このプレーは今もたびたびSNSや好プレー動画集で取り上げられる(ちなみにこの時の打者は今年から阪神に加わったジャスティン・ボーアだった)。16年5月には歴代最年長(42歳349日)でメジャー初本塁打を放った時もニュースになった。
 
 今もその人気は衰えておらず、今年4月には自伝を出版(タイトルは『Big Sexy: In His Own Words』)。47歳の誕生日を迎える直前には、ESPNが『コロンの47歳の誕生日に知っておきたい47のこと』と題する記事を掲載した。

 これまで10球団でプレーしてきたコロンいわく「もし願いがかなうなら、メッツで引退したい」。あと46に迫ったドミニカ共和国出身投手の歴代最多イニング記録(3507.0回)更新を目標にしている。メジャー復帰を果たすのがメッツでも他のチームでも、ファンは暖かく“ビッグ・セクシー”を迎えることだろう。

 ちなみに冒頭で「イチローと同じ年」と書いたが、メジャーデビュー時のプロフィールでは、コロンは「1975年生まれ」となっていた。ラテンアメリカの選手がMLBの球団と契約する際に年齢を詐称することが当時はよくあり、コロンも2歳サバを読んでいたのである。

構成●SLUGGER編集部

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