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プロ野球

【12球団“縁の下の力持ち”:DeNA】「知と技」投手陣最年長・藤岡好明がチームにもたらす好影響

萩原孝弘

2020.06.04

ベテラン藤岡の存在感は年々うなぎ上り。今年も彼の活躍がカギを握りそうだ。写真:萩原孝弘

ベテラン藤岡の存在感は年々うなぎ上り。今年も彼の活躍がカギを握りそうだ。写真:萩原孝弘

 チームを支えるのは何もスター選手だけではない。絶対的なレギュラーでなくとも、率先してベンチを盛り上げたり、どんな役割もこなす選手もまた、必要不可欠な存在である。19日から開幕するプロ野球。異例のシーズンだからこそ、各チームの幹となる「縁の下の力持ち」にスポットライトを当てていきたい!

   ◆     ◆     ◆ 

 DeNAに移籍してきて4年目の昨シーズン、登板数は2013年のソフトバンク時代と同じ32を数えた。敗戦処理が主な役割だったが、4月13日から6月15日までの16試合、計17イニング連続で1点も許さないピッチング。最終的には1勝0敗1ホールド、防御率1.86の好成績を残して600万円増の昇給も勝ち取った。

 06年、ソフトバンクでのルーキーイヤーに62登板、26ホールドを記録した右腕はその後、2度ユニフォームを変え、肝機能障害や肩の故障を経て、横浜の地で再び輝いたのだった。

 藤岡がチームにもたらすものは、「マウンドの上」だけではない。昨年は長年ブルペン陣のリーダー格を務めていた三上朋也が故障で長期離脱。そんな中、藤岡は「アドバイザー」としての役割も果たしていた。交流戦の最中、「パ・リーグを良く知っているので、いろいろアドバイスをもらいますね」と、DeNAの誇る剛腕リリーバーの三嶋一輝と国吉祐樹は、藤岡に度々助けを求めていると証言していた。
 
 またファームでも、故障からフォームを暗中模索していた古村徹に、「リリースの瞬間だけを間違えないことを求めていけばいいよ」とアドバイス。「フォームのチェックポイントが増えてゴチャゴチャになっていたが、これでスッキリした」と、迷える若手にもそっと光をかざしていたのだ。

 さらに、エース・今永昇太も藤岡に度々助言を求めていると言われており、今年1月には藤岡の出身校のある宮崎で行った自主トレに、濵口遥大、国吉、飯塚悟史、平良拳太郎の気鋭の投手陣が揃って参加。多くのチームメイトが彼を慕っていることがうかがい知れるだろう。

 自粛期間中、「僕は苦にならない。自分の命を守れる。大切な人の命を守れる。家にいるだけで」とツイート。球団公式SNSでも、子供たちや保護者に向けて「一日一日の積み重ねでしか先に進むことはできない。どう今日を過ごせば、前向きな気持ちで明日の朝を迎えられるか。そういう意識をもって過ごすことが大切」と、彼らしいポジティブなメッセージを届けていた。

 経験に基づいた知性と技術、そして人柄。サイドから丁寧に投げ込むベテラン右腕は、マウンドでも、ベンチ裏でも、前向きな姿勢で今年もチームを救ってくれることだろう。決して目立ちはしないが、笑顔が眩しいベイスターズの「68番」の存在は、とてつもなく大きいのだ。
 
 取材・文・写真● 萩原孝弘

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