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サイン盗み問題に新たな発展? MLB機構がヤンキースに送った手紙の公開を連邦判事が命じる

SLUGGER編集部

2020.06.14

ヤンキースのキャッシュマンGM。果たしてコミッショナーからの手紙には何が書かれていたのか?(C)Getty Images

ヤンキースのキャッシュマンGM。果たしてコミッショナーからの手紙には何が書かれていたのか?(C)Getty Images

 昨シーズン終了後に発覚したヒューストン・アストロズとボストン・レッドソックスのサイン盗み問題が球界全体を揺るがす一大スキャンダルに発展したのは周知の通り。ここに来て、新たな疑惑が浮上している。今度の主役はMLBを代表する名門球団ニューヨーク・ヤンキースだ。

 先日、連邦地裁判事のジェド・ラコフが、2017年にMLBコミッショナーのロブ・マンフレッドがヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM宛てに送った手紙を公開するよう命じた。その手紙に、ヤンキースが行っていたサイン盗みの詳細が記されているのではないかと注目されている。

 17年、MLB機構はレッドソックスがアップルウォッチを使ってヤンキースのサインを解読したとしてペナルティを科した。この時、レッドソックスはヤンキースもテレビ中継用のカメラを使ってサインを盗んでいたと告発していたが、こちらは「証拠不十分」として認められず、ヤンキースはごく軽い処分を下されただけで終わった。しかし、ヤンキースもハイテク機器を使ったサイン盗みを行っていたとの疑惑は、その後も一部で根強く囁かれていた。
 今回の判事の命令は、アストロズやレッドソックスのサイン盗みによって損害を被ったとして、ファンタジー・ベースボールのプレーヤーがMLBに対して起こした集団訴訟の中で下されたもの。原告側は手紙の公開によって「マンフレッドの不誠実な姿勢」が明らかになると主張している。

 判事は現地6月15日正午までに手紙の内容を公開するようMLBとヤンキースに求めているが、ヤンキースは公開差し止めを申し立てると見られている。

 果たして“疑惑”の手紙は公開されるのか。今後の展開に注目が集まる。

構成●SLUGGER編集部

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