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プロ野球

【2020年リベンジに燃える男たち:パ・リーグ】日本最強スラッガー・柳田は練習試合で大暴れ。日ハム、楽天はエースのカムバックに期待

藤原彬

2020.06.17

球界最強打者・柳田(右)、そして台湾最強打者の王(左)が今季はそろってリベンジを期す。写真:山崎賢人(THE DIGEST編集部)

球界最強打者・柳田(右)、そして台湾最強打者の王(左)が今季はそろってリベンジを期す。写真:山崎賢人(THE DIGEST編集部)

 いよいよ2020年のプロ野球が幕を開ける。昨年、不振や故障で本来の力を発揮できなかった選手たちは、なおさら強い気持ちを持って3ヵ月遅れの開幕に臨むはずだ。リベンジに燃える7人の男たちを紹介しよう。

■東浜巨(ソフトバンク)
 初めて規定投球回に到達した17年に最多勝に輝いたが、その後は故障癖が再発し、右ヒジを手術した昨季は2勝のみ。秋季キャンプ期間中に、球団が招聘したドライブライン・ベースボールの最新機器を用いて体の使い方の最適解を探り、猫背気味になっていたフォームを修正した。練習試合ではストレートの球速が明らかに増していて、復活に期待が集まる。まずは自身初の開幕マウンドで勢いをつけたい。

■柳田悠岐(ソフトバンク)
 球界最強打者の名を欲しいままにしていたスラッガーも、昨季は左ヒザの肉離れで長期離脱して出場わずか38試合。オフには右ヒジを手術し、7年の長期契約を結んで「生涯ホークス」を表明して仕切り直しを図る。練習試合では絶好調で、10試合で6本塁打と大暴れ。6月12日の広島戦では右手だけでホームランテラスに運ぶ一発を放ち、実況アナウンサーをも驚かせた。復活への不安を口にしながら涙をこぼしたのも遠い昔の出来事のようだ。
 
■則本昂大(楽天)
 昨年は開幕前に7年の長期契約を結びながら、同時期に右ヒジを手術。7月に一軍のマウンドへ復帰したが、初めて100投球回を下回り、5勝だけでシーズンを終えた。東京五輪出場の目標もなくなり、目の前のシーズンへの思いは募っているはず。無駄な動きを省いたノーワインドアップ投法で、まずは球団最多タイ6度目の開幕マウンドに立つ。同じく故障明けの岸孝之と組む二枚看板が復調すれば、チームにとって何よりの“補強”となる。

■王柏融(日本ハム)
 台湾球界で打率4割を2度マークし、鳴り物入りで入団した“大王”も、来日1年目の昨季は88試合で打率.255、3本塁打と期待に応えられず、自ら「赤点」と振り返った。だが、背番号を99から3に変更した今年は心機一転。6月の練習試合では今永昇太(DeNA)からの一発も含む2試合連続アーチをかけるなど、力強い打球を飛ばしている。彼が本領を発揮すれば、得点力不足に泣いた打線に厚みが出ることは間違いない。
 

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