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プロ野球

6戦連続QS中のDeNA・平良拳太郎。成績向上の陰には、新女房・戸柱恭孝の存在が!

萩原孝弘

2020.08.02

ベイの新エースとなった平良。その陰には新しい相方、戸柱の存在があったことを忘れてはいけない。写真:萩原孝弘

ベイの新エースとなった平良。その陰には新しい相方、戸柱の存在があったことを忘れてはいけない。写真:萩原孝弘

 今や、DeNAのエースとして君臨しているのが平良拳太郎だ。今季は目標としていた初の開幕ローテーションの座を掴むと、全6試合すべてでQS(先発投手が6イニング以上を投げ、かつ3自責点以内)。防御率1.88は堂々の両リーグ3位に位置している。

 昨年も序盤戦は好調だったが、今季の投球はひと味もふた味も違う。昨年のストレートは最速145キロ、平均140キロを下回っていたのだが、今季は148キロ、平均142キロと威力向上に成功。スピードアップに伴って、速球の被打率も.309→.185と大きく改善されている。それに伴ってスライダーも効力を発揮。こちらも被打率は.268→.140と切れ味が増しているのだ。

 また、昨年は1試合平均の投球イニングは5回に満たなかったのが、今年は6回以上と先発の役割を果たしているのも見逃せない。7月26日の広島戦では自己最長の7.1回を投げ、107球目に144キロをマークするなどスタミナ面の向上も明かで、本人も「相手打線が3巡目になっても苦しくない投球ができている」と、手応えを口にしている。

 今年、平良は「低めを意識」との言葉を頻繁に口にする。以前から内野ゴロを打たせて取るスタイルを武器としていたが、今年は昨年70.0回で9本浴びた本塁打を、38.1回で1本とさらなるリスク管理に成功している。この平良の持ち味を最大限に引き出しているのが、女房役・戸柱恭孝の存在だ。
 
 2018年は同じ沖縄出身の嶺井博希とバッテリーを組むことが多く、昨季途中からは伊藤光と併用されていた。しかし今年は、戸柱が全ての試合でマスクをかぶっている。戸柱といえば、キャッチング技術の良さに定評があり、ストライクゾーンの際どい球をコールさせるフレーミングに長けた選手。微妙な出し入れで勝負する平良と、戸柱の捕球技術はまさにベストマッチだった。

 今年の平良はストレートよりもスライダーの投球割合が増えている中、26日の広島戦ではストレートで見逃し三振を5つ奪っている。これにはラミレス監督も「戸柱とのコンビネーションが良かった」と称賛しており、“新女房”の裏をかくリードも好成績につながっていると言えよう。

 巨人からDeNAに移籍して早4年。着々と成長している25歳は、ファンの間ではすっかり“生え抜き”の存在だ。昨年は8月から調子を落としてしまったが、スケールアップした今年の平良なら、その心配も跳ね除けてくれるに違いない。

取材・文・写真●萩原孝弘

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