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プロ野球

球団史上最も愛された助っ人エルドレッド。カープファンの記憶に永遠に残る名場面5選

スラッガー編集部

2019.09.14

在籍7年はカープの外国人選手では史上最長。今後は駐米スカウトとしてチームに貢献する。(写真)田中研治

在籍7年はカープの外国人選手では史上最長。今後は駐米スカウトとしてチームに貢献する。(写真)田中研治

 昨年まで広島に所属し、今年8月に現役引退を表明したエルドレッドの引退セレモニーが9月15日に行われる。2012年6月に来日。14年には37本塁打を放ってタイトルを獲得し、カープの助っ人外国人では最長となる在籍7年で打率.259、133本塁打、370打点、OPS.845を記録した。球場へ自転車通勤するなど親しみやすい性格もファンに愛され、今月には球団駐米スカウト就任が発表されている。第二の人生を歩き出した“カントリー”が日本で見せた印象的なシーンを振り返ってみよう。

①ビッグな男のビッグなジャンピングキャッチ
(2013年10月13日)

 敵地・甲子園でのクライマックスシリーズ・ファーストステージ第2戦。初回に1点を失って迎えた2回1死一塁の場面で、打球はエルドレッドが守るレフトへ。頭上を超えて追加点につながると思われたが、196cmの長身を伸ばしてジャンピングキャッチ。本職ではない外野守備で、相手の流れを食い止めるファインプレーを見せた。

②チームの連敗を食い止める逆転グランドスラム
(2014年6月15日)

 2対5と3点を追う7回、一死満塁の場面でエルドレッドが益田直也(ロッテ)から放った打球は悠々とマリンスタジアムのバックスクリーンへ吸い込まれた。勝ち越しに成功した連敗を9でストップ。逆転勝利を演出した満塁ホームランが停滞する雰囲気を振り払う値千金の一打となり、直後にチームは6連勝を飾っている。
③ホームランガールを務めた母とお立ち台へ
(2015年8月23日)

 来日していた母シンディさんが「1日ホームランガール」を務めたこの日の巨人戦、初回に先頭打者弾を放った丸佳浩がスライリー人形を受け取ったが、エルドレッドに期待されたホームランは出ず。それでも1-1の同点で迎えた6回にセンター前へ勝ち越しのタイムリーを打って勝利をプレゼントし、母とお立ち台に上がった。

④日本シリーズの大舞台で3戦連続アーチ
(2016年10月22~25日)

 カープにとっては25年ぶりの日本シリーズで、初戦からシリーズ記録に並ぶ3試合連続本塁打を日本ハム相手に記録。第1戦は大谷翔平、第2戦は増井浩俊からのソロアーチで、第3戦は1点を追う2回に有原航平からライトへ逆転の2ランを放った。チームは2連勝から4連敗を喫して悲願の日本一は逃したものの、エルドレッドは敢闘選手賞を受賞している。

⑤圧巻のレフトスタンド3連発
(2017年7月1日)

 本拠地マツダスタジアムで行われた中日戦、エルドレッドは第1打席から3打席連続ホームランと大爆発。打球はいずれも本塁打王争いを繰り広げる中日・ゲレーロが守るレフト方向へ飛び、まるで巻き戻し再生をするかのように自慢のパワーを見せつけた。お立ち台では通訳を介さず日本語で答え、カープファンを喜ばせた。

構成●スラッガー編集部

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