ニューヨーク・ヤンキースの田中将大は現地時間7日、敵地でのタンパベイ・レイズ戦に先発し、5回1安打無失点、無四球5奪三振の好投を見せた。チームは相手投手陣に封殺されて0対1で敗れたものの、田中の見事なピッチングに称賛が集まっている。
“技巧派”の職人芸が光る投球だった。この日は59球のうち最多18球のスプリッター、16球のスライダーを軸とした変化球主体のピッチングを披露。初回2死からライト前ヒットを許したものの、その後は一人のランナーも出さずに13者連続でアウトに仕留めた。注目された筒香嘉智との初対戦も、ファーストへのファウルフライ、センターフライと“貫禄勝ち”。
サマーキャンプ初日の7月4日、田中は練習中に主砲ジャンカルロ・スタントンの強烈なライナーが頭部に直撃するアクシデントがあり、今季開幕は出遅れていた。その中で8月2日のレッドソックス戦で初先発し、この日も余力を残しながら慎重な復帰を目指すチーム事情もあってわずか59球、5回でマウンドを降りた。
果たして田中の順調すぎる“リハビリ”に称賛の声を送っているのが、地元ニューヨークのタブロイド紙『ニューズデイ』だ。同紙は、この日の田中の登板に関して「ヤンキースにとって希望の光」と表現している。
いわく、今日の試合前まで9勝3敗と快調な滑り出しを見せていたヤンキースではあるものの、9年3億2400万ドル(約352億円)で獲得したゲリット・コールはまだ本調子ではなく、先発陣の防御率は5.44と低調な出来が続いていた。事実、先発陣に関してはアーロン・ブーン監督も「改善しなければならないポイント」と認めている。
その中で、田中は当初予定されていた3~4回ではなく、5イニングを完璧に近い投球でまとめたことは明るい材料だと指摘する。そして同紙は最後にこうまとめた。
「マサヒロ・タナカがいつも通りのマサヒロ・タナカであれば、先発陣の不安定さという状況は、あまり心配はいらないかもしれない」
田中の次戦の登板は、スケジュール通りであれば11日のアトランタ・ブレーブス戦となる。2年連続ナ・リーグ東地区を制する強豪相手にも、今日のような投球を見せられれば、ヤンキースを照らす「希望の光」は、より一層まぶしいものになるはずだ。
構成●SLUGGER編集部
“技巧派”の職人芸が光る投球だった。この日は59球のうち最多18球のスプリッター、16球のスライダーを軸とした変化球主体のピッチングを披露。初回2死からライト前ヒットを許したものの、その後は一人のランナーも出さずに13者連続でアウトに仕留めた。注目された筒香嘉智との初対戦も、ファーストへのファウルフライ、センターフライと“貫禄勝ち”。
サマーキャンプ初日の7月4日、田中は練習中に主砲ジャンカルロ・スタントンの強烈なライナーが頭部に直撃するアクシデントがあり、今季開幕は出遅れていた。その中で8月2日のレッドソックス戦で初先発し、この日も余力を残しながら慎重な復帰を目指すチーム事情もあってわずか59球、5回でマウンドを降りた。
果たして田中の順調すぎる“リハビリ”に称賛の声を送っているのが、地元ニューヨークのタブロイド紙『ニューズデイ』だ。同紙は、この日の田中の登板に関して「ヤンキースにとって希望の光」と表現している。
いわく、今日の試合前まで9勝3敗と快調な滑り出しを見せていたヤンキースではあるものの、9年3億2400万ドル(約352億円)で獲得したゲリット・コールはまだ本調子ではなく、先発陣の防御率は5.44と低調な出来が続いていた。事実、先発陣に関してはアーロン・ブーン監督も「改善しなければならないポイント」と認めている。
その中で、田中は当初予定されていた3~4回ではなく、5イニングを完璧に近い投球でまとめたことは明るい材料だと指摘する。そして同紙は最後にこうまとめた。
「マサヒロ・タナカがいつも通りのマサヒロ・タナカであれば、先発陣の不安定さという状況は、あまり心配はいらないかもしれない」
田中の次戦の登板は、スケジュール通りであれば11日のアトランタ・ブレーブス戦となる。2年連続ナ・リーグ東地区を制する強豪相手にも、今日のような投球を見せられれば、ヤンキースを照らす「希望の光」は、より一層まぶしいものになるはずだ。
構成●SLUGGER編集部