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MLB

151kmのスライダー→160km速球! 2年連続サイ・ヤング賞、デグロムの衝撃3球三振劇に「人間をやめている」とファン絶句

SLUGGER編集部

2020.08.05

現役最高のピッチャーの一人、デグロムが圧巻の言葉では足りないほどの衝撃ピッチングを見せた。(C)Getty Images

現役最高のピッチャーの一人、デグロムが圧巻の言葉では足りないほどの衝撃ピッチングを見せた。(C)Getty Images

 メジャーリーグNo.1投手ここにあり、と言ったピッチングだった。

 3日現地時間、ニューヨーク・メッツのジェイコブ・デグロムが披露した圧巻すぎる投球に衝撃が走っている。2年連続でサイ・ヤング賞を受賞しているデグロムはこの日、敵地でのアトランタ・ブレーブス戦で先発すると、全野球ファンをおののかせる圧倒的なピッチングを見せた。

 1回裏、昨年シルバースラッガー賞の3番、フレディ・フリーマンを迎えると、デグロムは初球に左打者の泣き所であるバックフットに「151キロのスライダー(!)」を投げ込んで空振りを奪う。2球目、今度は内角高めに「161キロの4シーム(!)」を決めて再び空振り。たまらずフリーマンは間を取ったものの、その顔は「おいおい……どうしたらこんなの打てるんだよ……」と、諦めた表情を浮かべていた。そして3球目、デグロムは切れ味鋭いカーブであっさりと通算228本塁打の大砲を退けたのだった。 
 
 この衝撃的すぎる3球三振劇を見たファンは、「こんなの打てるわけない」「94マイル(151キロ)のスライダーのあとに100マイル(161キロ)の速球とか人間やめてるよ……」「地球最高のピッチャー!」「恐怖映像」と、デグロムの投げているボールに畏怖すら覚えているコメントを残している。

 この日(に限らずだが)のデグロムのリリースポイントを見ると、ほぼブレのないすべて同じ箇所から投げられていた。そしていつも通り、『ピッチトンネル』(異なる球種を途中まで同じような軌道で、“トンネル”を通すように投げる技術)を駆使して、凶悪すぎるボールを操っていたからこそ、フリーマンを赤子のように抑えることができたわけだ。

 昨年史上11人目の2年連続サイ・ヤング賞に輝いたデグロムは今年、ランディ・ジョンソン以来となる3年連続の戴冠を狙っている。この日の投球を見るに、その可能性は十分あると言って問題ないだろう。

構成●SLUGGER編集部

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