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MLB

サイ・ヤング賞2度、通算226勝のバーランダーがトミー・ジョン手術へ。再びマウンドに立つ日は来るのか?

宇根夏樹

2020.09.26

昨年は2度目のサイ・ヤング賞を受賞したバーランダー。22年の復帰後も契約する球団はあるだろうか。(C)Getty Images

昨年は2度目のサイ・ヤング賞を受賞したバーランダー。22年の復帰後も契約する球団はあるだろうか。(C)Getty Images

 9月19日、アストロズのジャスティン・バーランダーが、自身のインスタグラムで、トミー・ジョン手術を受けることを発表した。

 昨シーズン、バーランダーは8年ぶり2度目のサイ・ヤング賞を受賞。9月1日には3度目のノーヒッターも達成した。今シーズンは12度目の開幕投手を務め、6回2失点で白星を挙げた直後に、右腕を痛めて故障者リスト入り。この時点ですでにヒジを損傷しており、今シーズン中の復帰は難しいという声も出ていたが、バーランダーはシーズン終盤の復帰を目指してリハビリを続けていた。9月16日には実戦形式で75球を投げていたが、これで状態が悪化してしまったらしい。複数の医師の診断を仰ぎ、トミー・ジョン手術を決断した。

 バーランダーはすでに37歳。リハビリが順調にいっても復帰は2022年で、その時には39歳になっている。年齢からすれば、このまま引退してもおかしくない。

 2005年にデビューしたバーランダーは、以来15年間で通算454試合に先発し、2988.0イニングを投げた。奪った三振は歴代18位の3013に上り、226勝129敗、防御率3.33を記録している。、最多勝は3度、11年には投手三冠に輝いてサイ・ヤング賞とMVPのダブル受賞を果たした。
 
 仮に今後1球も投げないとしても、殿堂入りはまず間違いないだろう。バーランダーを除く3000奪三振達成者17人中、殿堂入りしていない投手は3人だけ。通算4672奪三振(歴代3位)のロジャー・クレメンスはステロイド疑惑で票が伸びず、3093奪三振(歴代16位)のCC・サバシアは、昨年引退したばかりなので選考投票はまだ先だ。3116奪三振(歴代15位)のカート・シリングは殿堂まであと一歩で、投票8年目となる今年は得票率70.0%だった。

 アストロズと交わしている2年6600万ドルの契約は来シーズンまでなので、バーランダーは復帰前にFAとなる。だが、ほぼ2シーズンのブランクがある40歳近い投手でも、それがバーランダーならば、契約する球団は現れるだろう。殿堂にプラークが飾られるその前に、再びマウンドに立つ姿を見せてくれることを願いたい。

文●宇根夏樹

【著者プロフィール】
うね・なつき/1968年生まれ。三重県出身。『スラッガー』元編集長。現在はフリーライターとして『スラッガー』やYahoo! 個人ニュースなどに寄稿。著書に『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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