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プロ野球

「僕のピッチング」を貫いてプロ3年目の開花につなげた田嶋大樹【オリ熱コラム2020】

どら増田

2020.10.01

ドラフト1位入団から3年目、ようやく本格開花しつつある田嶋。写真:産経新聞社

ドラフト1位入団から3年目、ようやく本格開花しつつある田嶋。写真:産経新聞社

 エースの山本由伸とともに、開幕から先発ローテーションを守り続けている左腕の田嶋大樹。だが、初勝利を挙げたのは7月4日の西武戦、2勝目は9月16日の楽天戦と、好投を続けながらもなかなか白星に恵まれなかった。

「勝ち星は別に欲しくないですね。チームが勝てばそれでいい」

 本人は勝ち星にこだわらないスタンスだが、2勝目を挙げた16日の楽天戦ではプロ初完封を成し遂げ、23日のソフトバンク戦では5回で降板したものの連勝で3勝目。ここに来て踏ん張りが実ってきたようだ。

 キャンプでは毎日のように「僕のピッチングが出来ている」と話していた田嶋。オープン戦で結果が出ないと「ダメな時はいろいろと試して、前進できるように」とフォームをワインドアップに変更。「いい方向に出たので、それを継続して開幕までにもっといい方向に向かっていけたらと思います」と前を向いていた。
 
「力感をなくすこと」を今年最大のテーマに掲げているとあって、体のケアに関しても「(体を)ほぐし過ぎないようにしています。マッサージとか治療に入る時は、筋肉を柔らかくし過ぎないようにしてます。関節が動き過ぎちゃうと、肩・ヒジを痛める原因になるので。程良く筋肉をほぐすようにしています」と最善の注意を払っている。

 社会人球界屈指の左腕としてドラフト1位でプロ入りしたが、過去2年は怪我もあって不本意な結果だった。しかし、3年目の今季は入念なケアの成果があってか、ここまで実りの多いシーズンを送っている。「充実感はもちろんあります。疲れは自分ではあまり感じてないですね」と本人も手応えを口にする。

 10月1日には中7日で西武戦に先発する。登板間隔が開いたことについては「時間が取れて体も休められるので、しっかりいい調整ができたと思います。中6日と違って1日増えた分、軽いランニングをして、疲労をなくす…じゃないですけど、そういうことを取り入れて、後は通常の調整をしました」。西武戦は9月9日に登板し、2回を9失点(自責8)でKOされているが、「この前はこの前の試合ですし、明日は明日の試合なんで、しっかり僕の出来ること、やるべきことを全うしたい。僕のピッチングが出来ればいいなと思います」と抱負を語った。
 

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